占守型海防艦の２番艦です。本サイトでもいくつか紹介済みの海防艦の最初の型式です。国後はキスカ撤退作戦への参加で有名です。
占守型は北方での漁船保護用に建造されました。対外的な交渉に有利なように軍艦（普通軽巡洋艦以上）としての格も与えられていました。
そのため、小型の割に丁寧な作りで暖房まであり、量産性は考慮されていませんでした。艦のサイズは護衛に適当で航続距離も長かったため、以降の海防艦の進化は占守型を簡略化し、戦局に合わせてきた歴史です。
キットは、1990年代に鵜来型から発売されたピットロード海防艦シリーズの最後の型です。発売が2012と新しいわりには他の海防艦とならべても違和感がないです。これは敢えて統一感を重視したためでしょう。
その後2021に発売された新しい日振型は、超絶ディテールの別物のデキとなっています。
大戦開始前に竣工したのでマストが22号電探設置を考慮しない単純な形式になっているのが特徴です。
占守型最終艦の石垣の建造から、本型の簡略型の択捉型が建造される間に２年のブランクがありました。これは大戦中の潜水艦による艦艇の被害を考えると致命的な遅れになったと思います。
石垣建造の直後から護衛の必要に気づき、本型を徹底的に簡易化し対潜力を強化した鵜来型相当の海防艦を大量に建造でき南方航路の護衛ができていれば、戦局が変わったと妄想します。
占守型は、国後含め全４隻中３隻が大戦を生き残っています。
模型水線間長 10.7cm
マストを金属線に交換
主砲をヤマシタホビー睦月型パーツと交換
ピットロード 1/700 海防艦 占守型 国後
PIT-ROAD 1/700 Escort Shimushu type Kunashiri
発売年：2010
＜Amazon＞
ピットロード 1/700 日本海軍 海防艦 占守 2隻入
＜楽天＞
ピットロード 【再生産】1/700 日本海軍海防艦 占守（しむしゅ）2隻入
