これは使える!100均商品

1/700艦艇模型に使える100均商品

 リーズナブルに模型作製、ディスプレー、写真撮影をしようとした場合、100均ショップのグッツには使えるものがいっぱいあります。

 試行錯誤した結果継続的に使っている100均グッツを紹介します。また、あわせて100均ではないほうが良いものも紹介します。

 要は上手く選択して利用することだと思います。大体ですが上から順に重要な順番です。ただし、100均ショップに売っていても税抜き100円でない商品も含まれています。

 ページの最後には100均でも似たものは売っているが、高額品(といっても知れていますが)を買った方が結果的には良かったものを、工具類を中心に紹介しています。

展示ケース

 400円や300円商品では戦艦、重巡洋艦も入れられるケースがあり、大変高コスパです。

 100円商品でもサイズが駆逐艦以下の小型艦が入れられるケースがあります。これらは定番らしく大変助かります。詳細は”安価に揃える展示ケース”も参照ください。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
展示ケース

模型のそり防止に使える強力磁石

 船体の反り防止、船体の展示台への固定に大変重宝しており、つねにストックしています。船体のサイズに合わせて、3種類の直径の磁石を使い分けています(13mm、6mm、5mm)。

 5mm品は単品販売ではなく、磁石周囲をプラスチックで覆った留め具なので、プラスチック部分を壊して使っています。詳細は”展示台でワンランクup”、”船体の反り矯正”、もご覧ください。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
強力磁石、ネオジム磁石
1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
強力磁石、ネオジム磁石

 最近、薄型の長方形の磁石もセリアで見つけました(2021/02)。厚みが薄いので駆逐艦以下の小型艦艇にも使えて大変便利です。

模型展示に使える透明プラスチック板

 展示台上に載せる海面を模した板に使います。青、緑とこれらの光沢、非光沢があるのでここを変更することで多少のバリエーションを出せます。詳しくは写真に有効!海面光沢調整をご覧ください。

 また、軽巡洋艦以下の小型艦艇の写真撮影時の海面板としても使えます。最大幅が390mmなので大型空母、戦艦の写真背景用としては寸法が足りないです。
 この場合はホームセンターで大型の板を購入する必要あります。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
透明プラスチック板

 潜水艦が潜航している状態の写真を撮影する際に、光源との間に置き色調調整するのにも使っています。詳細は、情景写真への道2(潜水艦)をご覧ください。(2021/6追記)

撮影時に使うホワイトボード(レフ版代替)

 白色度が高く平滑で光が良く反射し写真撮影時に影をなくすのに大変重宝です。必要機能から考えると最適な気もします。詳しくは”ピンボケ防止の写真術”後半もご覧ください。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
ホワイトボード(レフ板用)

撮影時に使うクリップボード(レフ版代替)

 B4クリップボード黒です。写真撮影時、黒レフ版にピッタリのアイテムです。白レフ版に比べると出番少ないですが、実際の使用例、効果は情景写真への道1(停泊艦)を参照ください。

 B4サイズと大きい事に加えて上部にクリップがついているため、他の色の紙を挟んで違う色のレフ版にも早変わりです。といっても現時点では黒と白しか使っていないです。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
クリップボード(レフ板用)
1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
クリップボード(レフ板用)

定規(じょうぎ)類

 模型の長さ(模型水線長:ウオーターライン部分の長さ実測値)を載せていますが、その測定に使っています。

 金属製では 40cm、プラ製では50cmあり、大型艦でも十分に測れます。作りもしっかりしています。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
定規
1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
定規

 また、作図用の定規も100均で売っており、〇の部分は空母の着艦標識のパターンを書くのに使えます。詳しくはサクサク塗装(空母編1)をご覧ください。

 100均品なので切断加工も気にせずできます。△、□等の〇以外の部分は使ったことは無いですが実は用途あるかも?

 以上が、重要度が高いお勧め案件です。他の記事でもで介しているものが多く、使えるグッツであることが判ります。

展示台加工用の木工用のニス、ハケ

 展示台用の木材の着色用に使います。ホームセンター程の色のバリエーションは無いですが、使い勝手は悪くないです。

 私は仕上げの美しさ狙いでスプレー型のニス(これは100均にはないです)を最後に一吹きしていますが、その下地用に使っています。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
木部工作用ニス
1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
刷毛

 これだけでも十分に使えますが、タレが出やすい点に注意です。タレがでるのは塗布型のニス全般に言えることで、100均のニス特有という訳ではありません。

 ニスの隣にはハケも売っておりこれも十分に用が足ります。詳しくは”展示台でワンランクup”も参照ください。

展示台用の木材

 木材自体はどこの100均でも売っていますが、セリアでは3.5cm幅の檜の板があり、これが軽巡洋艦の展示台にピッタリです。他の幅のサイズは無いので、それらはホームセンターで購入します。

 ホームセンターで購入してもそれほど割高にはならないですが。詳しくは”展示台でワンランクアップ”も参照ください。

ウエザリング用の化粧品用小型スポンジ

 ウエザリング塗装時にはタミヤウエザリングマスター(粉末を付着させて汚しを行うタイプの色材)を使っています。

 一セット3色入りなのですが、塗装用のスポンジは1本しか入っておらず足りないので、これを代わりに使っています。用途としてはそのものズバリで使い勝手が非常に良いです。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
アイシャドウチップ
ダイソー9本入り
1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
アイシャドウチップ
セリア 4本入り両面スポンジ

 しかし、売り場配置がわかっていない店では化粧品売り場をウロウロしなくてはならないのが難点です。良く行く店で場所を覚えておき、何かのついでをよそおいササっと買うのがいいです。

 化粧品自体を模型のウエザリングに使えないか物色した事もありますが、基本ラメ入りキラキラでNGでした。

 怪しいおじさん感満載だったかもしれませんが、これも艦艇模型発展のためです。ウエザリングの方法は詳しくは”サクサク作れる塗装術”もご覧ください。

 この正式名称はアイシャドウチップと言うようです。ダイソーで9本入り100円でした。セリアでは4本入りですが、両サイドにスポンジが付いているものが販売されています。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
アイシャドウチップ

艦艇模型にも使えるマスキングテープ

 100均でも黄色のマスキングテープが売っています。模型店で購入するよりも若干割安です。剥がした後に糊も残らず問題無く使えます。

 ホームセンターでも多量に入ったものを売っており、恐らくそのばら売りだと思います。そのため品質に問題ないのだと思います。

 ダイソーではテープ幅15、18、24mmと模型作製には使いやすいものが揃っていますがこれより狭い幅のものは無いようです。

 幅が違うものは長さを変えて100円均一になるように調整しているようです、15mm幅では長さ24m、24mm幅では16mなど。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
マスキングテープ


 大きな声では言えませんが18mm幅品は模型最大手T社さんのマスキングテープケースに入れて使うこともできます。

 残念ながら空母の飛行甲板塗装時に使える6mm幅、3mm幅のテープは2021年1月現在100均では見たことはないです。
 
 大量に使うかたはホームセンターで購入した方が高コスパです。

艦艇模型組み立てに使うピンセット

  1/700艦艇模型作製時に必須であるピンセットも100均品で行けます。日本製のものもあり精度がしっかりしたものも売ってますので、先端の形状やかみ合わせ状態をよくえらんで購入してください。

 先端が平べったいタイプのものもあります。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
ピンセット

艦橋窓枠塗装に使えるシャーペン、シャー芯

 最近の艦艇模型は超精密化がすすんでいます。これにともない艦橋窓部分も精密になっています。0.5mm芯ではなく0.3mm芯のシャーペンならば色の塗りわけができます。

 シャーペンだと鈍い金属光沢がでて雰囲気がいいです。0.3mmのシャーペン、芯をそれぞれ100均で買えます。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
0.3mm芯のシャープペンシル
0.3mm芯のシャープペンシルでの
窓枠塗装例
水上機母艦 千代田
窓枠塗装例(水上機母艦 千代田)

装飾品(チャーム等)

 模型を飾る棚の見栄えを良くするためにチャームを使っています。錨や転輪の海に関するモチーフのチャームを棚の飾りに使っています。

 また、歯車の飾りは模型の後ろに雰囲気を良くするためにワンポイントで置いています。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
装飾(チャーム)
これは最近見てないです。残念。
1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
装飾(チャーム)使用例
使用例

 ただし、こうした装飾系商品は入れ替わりが激しいので、気に入ったものを見つけたら一気に必要数を買う必要あります。

 数を買っても痛くないのが100均の良い所です。こういったものを物色するために100均に行くのも楽しみの一つです。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
装飾(オブジェ)
セリアに売っていましたがこれも最近みません。
1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
装飾(オブジェ)使用例
展示イメージです。

艦艇模型改造時に使うやすり類

 木製の展示台を平滑にする加工に使っています。実は1/700艦艇模型ではやすりや、耐水ペーパーを使って平滑化する加工は余りしないです。

 最近の模型は精度が高くやすりを使わないといけない部分は少ないのと、表面モールドが精細でやすりを使いにくいためです。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
やすり


 輸送船など市販されいてない艦艇模型作製時に船体改造をする場合には100均品で十分用が足ります。

 また、耐水ペーパーも1000番ぐらいまでは100均でも売っていますが、より細かい特定の目(1500番とか2000番)を購入したい場合はホームセンターの方が良いです。

 100均では大抵複数の目のものがセットで入って100円になっているためです。

磁石用の穴設置のリューター、リューターの刃

 艦艇模型艦底に磁石を設置する穴を空けるのに使います。これはダイソーの800円商品のため、100均枠で紹介するには?ですが、普通に買うと2000円近くするのでお値打ち感はあります。

 工具類は値段が高くても質の高いものを買った方が、良い場合も多いですが、私はホームセンターの(普通の)リューターを使った事がないので正確なコメントできません。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
リューター


 今の使い方でもパワーはもう少し欲しいので、500円で売っている出力の小さいものだとパワー不足になると思います。替え刃も穴あけで良く使うタイプは2本組で100円で売っており重宝しています。

 100均リューターでもホームセンターで売っている他の替え刃も問題なく使えました。詳細は”展示台でワンランクup”もご覧ください。

小型カッティングシート

 これはダイソーにある300円商品です。B4サイズで艦艇模型を作るには大きすぎず、小さすぎずで安価な割には良いです。

 A4サイズなら200円、更に小さいものならば100円商品で売っています。より大判シートが欲しい場合はホームセンターの出番となります。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
カッティングシート
1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
カッティングシート

 最近気づきましたが、小型のシートはマウスパッドとして使うと具合が良いです。マウス読み取り精度と表面平滑性のバランスが良く、市販のマウスパットより使いやすいです。

 商品ラベルきにも、マウスパットとしての使用が推奨されていました。

ランナー識別用の洗濯?ばさみ

 文字を書いた洗濯ハサミを、艦艇模型ランナーの記号を識別しやすくする使い回せるラベル的に使っています。どなたかのHPで見た方法を真似ました。

 模型作製時にランナーを探す時間はバカにならずここを解消できるのでお勧め度高いです。20~30個入りが100円と気軽に使えます。

 老眼気味のため、ランナーの識別記号(通常A,B,C・・のアルファベット)が最近見にくいです(悲しいですが現実です。。)。これを一発で解消できます。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
洗濯ばさみ
1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
洗濯ばさみ使用例
給兵艦樫野作製時での応用例です

 最近の1/700艦艇模型は高精度化に伴いランナーの種類が多く、なるべく多くのアルファベットを用意しておいた方が良いです。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
洗濯ばさみ
32個入りなのでA~Zがカバーできます。

 余談ですが、最新のピットロード製のランナーにはランナーの番号が読みやすくなる工夫がされています。これはローガン気味の管理人には大変ありがたいです。

 ここで紹介の洗濯ばさみ不要になります。他メーカーにも広がってくれること期待しています。

模造紙(水色)

 海面を模した透明な板の下に敷いて色を変化させると同時に、磁石を接着するための金属板を隠す役割もあります。

 文具屋さんでどのくらいの価格かはわからないのですが、大型の模造紙が複数枚入って100円なのは安いと思います。具体的な使用例は艦艇模型の反り(そり)矯正をご覧ください。

セロファン

 ダイソーで5色100円で売っているセロファンです。情景写真の海面に使うと海面のうねりを表現できます。いろいろ試しましたが、なかなかこれに替わる方法はないです。

 サイズがA3で軽巡以下の小型艦艇の撮影にしか使えないです。もっと大きいものが欲しいですが、その場合は通常の文具店で買うしかないです。練習用にはピッタリです。

1/700艦艇模型に使えるセロファン
青と緑以外はつかいません
1/700艦艇模型に使えるセロファン
使用例、
セロファンを敷き、情景写真風に加工したものです

 大型(全判、1091×778mm。デカいです。)のセロファンはユザワヤで見つけました。これなら大艦艇も全く問題なく使えます。値段も¥220とお手頃でした。

 近所にユザワヤがある方は100均ではなくここで買うのをお勧めします。ネット通販だと¥800近くします。送料のため。

1/700艦艇模型に使えるセロファン
使用例
全判なら空母加賀でも余裕です

老眼鏡

 部品が細かい1/700艦艇模型の作製にはまさに隠れた必須のアイテムです(中高年限定?)。模型作製以外でも読書等でも大活躍です。

 現在は度が1.0~1.5の比較的軽いもので何とかなっていますが、100均でも度数が5まであるので当面100均品で頑張るつもりです。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
老眼鏡

 なぜこんな低価格で眼鏡が作製可能かは、レンズ部分はプラモと同じ材質であるポリスチレンだからではないかと睨んでいます。

 ポリスチレンはコンビニ弁当容器の上蓋などに多量に使われており安価な上、樹脂の中では屈折率が高くレンズの素材にうってつけです。本当に私の予測が正しければ、材質的にはプラモの兄弟ということになります。

 詳しくは”プラモデルのプラって?”を参照ください。

カメラ三脚

 100均で何とカメラ用三脚を入手することができました。500円商品ですがコスパの良さにびっくりです。

 すでに1台は自宅に三脚があるのですが、サイト充実のために単身赴任先でも写真を撮る必要がでました。ピンボケ防止の写真術 に紹介の通り手プレ防止に三脚が欲しいと思っていた所100均で見つけたものです。

三脚の下にある箱に入って売っています。(注)カメラは付属しておりません

 同じ価格で2種類売っていた中で汎用性が高いであろうと背の高い方を購入しました。最大高さは105cmです。脚部はアルミ製で軽量でしっかりした造りになっています。

 また、水準器もついていました。カメラを縦方向に固定することもできるので、室内でカメラを固定するには十分だと思います。

 スマホ用のホルダーもついていましたので、艦艇模型撮影と関係なく有用かもしれません。

 写真撮影の本には入門編として2000~5000円程度の三脚が勧められていることが多いです。当然ですが、1台目としてはこの価格帯の三脚の方が良いです。

 私が主に使っているのは2500円程度の汎用品ですがカメラの角度調整、取り付け取り外しが簡単で500円品とは一味違います。

番外、おやつのゼリー(の袋)

 これが好きなのですが、あまり100均以外では見かけません。ついつい買ってしまいます。食べ終えた後は、小物類やリノリウム、木甲板を筆塗りする時の使い捨てパレット替わりに使っています。

 余談ですが、包装に使われているプラスチックフィルムの袋外側の材質は、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ナイロン(ポリアミド)、ポリプロピレンのどれかです。

 いずれも模型用接着剤に入っている溶剤(シクロヘキサン、酢酸ブチル、アセトンなど)への耐性が高いのでどのような袋でも基本OKです。この包装はポリプロピレンでした。

1/700艦艇模型作製時に使える100均グッツ
お菓子の袋

 以上、使える100均でした。100均品は入れ替わりも多いので、よいものが見つかれば更新していきます。
 次のページは、100均品で無い方が良いものの紹介です。

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