大戦末期の迷彩空母には独特の緊張感、ひっ迫感があり作ってみたいアイテムです。しかし、飛行甲板の複雑な迷彩模様から二の足を踏んでしまう方もいるかもしれません。その割には塗装手順の紹介をみる機会は少ないです。
今回は、管理人が行っている迷彩空母の塗装方法をご紹介します。
サクサクと言ってはいますが、特別に時短ができる方法ではありません。無駄なく塗装できると思っている方法です。
塗装法は缶スプレーの重ね塗り+マスキング のオーソドックスなものです。
サクサク空母1で紹介の通りなるべく組み立ては進めますが、飛行甲板と船体は接着しません。マストなどの壊れやすい部分も後で接着します。
瑞鶴はグリーン系3色、黒系1色の4色迷彩です。今回使用のフジミのキットはグレーの成型色のたため、4色塗り重ねる工程があります。使用カラーは
船体、飛行甲板
AS-14 オリーブグリーン Olive Green タミヤ
AS-15 タン TAN タミヤ
飛行甲板のみ
TS-91 濃緑色(陸上自衛隊) Dark Green タミヤ
40 ジャーマングレー German Gray GSIクレオス
設計図の指定色とは違いますが当時の色の正確な情報が無いので、らしければいいと割り切っています。管理人が雑食スケールモデラーの時期に買った缶スプレーを流用しました。
重要なのは色を塗る順番の作戦だてです。いかにマスキングの手間を少なくできるかです。
今回の塗装順は
まずは飛行甲板だけに使われる
・ S40ジャーマングレー
・ TS-91濃緑色
を塗装しました。その後、船体にも使われる
・ AS-14オリーブグリーン
・ AS-15タン でスプレー塗装完了です。
第一工程 パータンが複雑なジャーマングレーを塗りここをマスキングする。ここを最後に塗ると、マスキングパターンに倍以上の手間がかかります。マゾでない限りやめましょう。
第二工程 飛行甲板だけに使われている濃緑色を塗装、マスキング。
第三工程 オリーブグリーンは艦底近傍の平面部分のマスキングがしやすいため先に塗装する。機銃スポンソン下など塗り残しがないよう、全周から塗装する。
第四工程 最も面積が広いタンを塗装する。他の色はすべてマスキング済みなので全周からしっかり塗装する。
4色塗り終わったら、マスキングテープを外します。ここで塗装が上手く行っていると結構~な達成感あります。最後に白線を塗装して終わりです。
最後に白線を塗装して終わりです。ここまでくるとあと一息です。
実作業時間は4時間ぐらいです。複雑に見えますが、塗装順さえよければ大きな手間はかかりません。
諸注意:
・マスキングテープを貼ったあと、テープが浮く場合があるので、塗装直前に再度テープを船体に密着させます。
・空母の飛行甲板裏側は、良く見えるので飛行甲板もひっくり返して、裏面もきちんと塗ります。
・船体の下面、機銃スポンソンの裏面、船体の前後部に塗り残しがでやすいので、オリーブグリーン、タンの塗装時は船体をひっくり返して全周から塗装します。
・何度も塗装するとせっかくの上モールドが埋まるので、目的の色以外はなるべく塗らないようにマスキングをします。本例だと、飛行甲板中央のタンの部分など。
同型艦の空母翔鶴とのコラボです。迷彩の有無でイメージ変わります。
空母雲龍型の3番艦葛城と並べました。葛城では成型色(タン)を活かしているので、ジャーマングレーとオリーブグリーンの2色だけで仕上げています。
ぐっとラクになりますが瑞鶴とは違い、船体横のスポンソン支柱をマスキングしてオリーブグリーンを塗装するので、この部分だけは手間がかかります。
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フジミ模型 1/700 特シリーズ No.50 日本海軍航空母艦 瑞鶴 昭和19年 プラモデル 特50
船体、飛行甲板
タミヤ エアーモデルスプレー No.14 AS-14 オリーブグリーン 86514
タミヤ エアーモデルスプレー No.15 AS-15 タン 86515
飛行甲板
タミヤ スプレー No.91 TS-91 濃緑色 陸上自衛隊 プラモデル用塗料 85091
GSIクレオス Mr.カラー スプレー S40 ジャーマングレー
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1/700 特50 日本海軍 航空母艦 瑞鶴 1944
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タミヤ TAMIYA 飛行機モデル用スプレー AS-14(オリーブグリーン)
飛行機モデル用スプレー AS-15 タン タミヤ
飛行甲板
タミヤカラー TS-91 濃緑色(陸上自衛隊) つや消し スプレー塗料(ミニ)
GSIクレオス Mr.カラースプレー ジャーマングレー