ギャラリーなどでご紹介の情景風写真ですが波、空の表現ができていません。
模型にフォーカスしやすい利点はありますが、ここを改良できないと本格的な情景写真にならないです。
いろいろ試行錯誤の末に波、空の表現に目途が立ったのでご紹介します。
撮影でなるべく実写風に見えるようにして、写真をクリックするだけで起動するソフト(フォト)のみを使用した最小限のデーター加工なのは従来通りです。
ご紹介済みのピンボケ防止の写真術と。情景写真への道1(停泊艦)のテクニック?をつかうのが前提なので、これらもご覧ください。
今回紹介の方法を使うとここまで行けます。航行中の写真までもう少しです。
艦艇周辺に白波が打ち寄せた写真の撮影方法は<情景写真への道4(走行波)>をご覧ください。
こちらが従来の背景紙、光沢を調整したアクリル板を使った場合の写真です。余計な情報がなく模型には注目できますが、本物の写真には見えないです。
どちらが良いとはというわけではないです。
1/700艦艇模型での波の表現
いろいろ思考錯誤しましたが、結局現時点で最良なのは<しわをつけたセロファンを使う>です。
そんなのでイイの?といわれそうですが安価、お手軽、大面積、再現性がそろった方法です。
購入した時の筒の状態で、セロファンを上下(左右?)からぐしゃぐしゃにつぶしてしわを作り、
鉄板の上に引いて、強力な磁石で固定すれば完成です。何かで固定しないと、ローアングル撮影の時にセロファンのゆがみが大きく、海面がうまく表現できないです。
この状態で磁石を仕込んだ模型を置きます。
筒に巻かれた状態でつぶすことで、セロファンを破くことなくしわだらけにできます。アルミ箔を丸めるようにしわにしたところ、破れる部分が発生したので要注意です。
青セロファンは<カラーセロファン全判(100×90cm)>オキナ株式会社というのを使っています。手芸店ユザワヤ(管理人が購入したのは津田沼店)で200円ぐらいで売っていました。
ネット通販で購入すると送料が乗り割高のようです。この手の材料が売っている店が近くにあれば、店で買った方がよいと思います。
軽巡以下の小型艦の場合は、100均で売っているセロファンも使えます。ただ、小面積だと艦艇種類、構図の制限が大きいです。
大面積のセロファンを断然おすすめします。
すでに、ギャラリーの空母赤城、加賀でこの方法で撮影した写真を載せています。
上からみるとこんな感じで、本当に波に見えるか心配になりますが、ローアングルだとこれが意外といいです。全版のセロファンを使えば、面積も気にしなくてよいのも高ポイントです。
以下は、ここまで管理人が試してうまく行かなかった方法です。失敗例の公開も価値あるとおもうので。
1. 波形状がパターンニングされているジオラマ用プラスチック板
水平面近くを模したローアングルで撮影すると凹凸がめだたないです。大面積品も入手難です。
航空機から撮影したような上部からのアングルではイイ感じの写真にできるのですが。
2. アルミ箔
これはセロファンと同様に波のパターン的な表現が可能です。問題は表面の光反射でどうしてもギラついてしまう点と、ロール状なので重ね合わせ部分ができる点です。
スプレー塗装するなどで多少ギラツキを抑えることはできますが、どうしても海面がひかり過ぎて主役の艦艇が引き立たないです。
波がしら部分の反射を少し残しつつ、他の部分の反射を抑えることができれば良いので継続検討中ではあります。
3. 波がしらを模した白い材料を配置する方法
海面板の上に波の凹凸を模した紙、発泡スチロールなどの白い材料片を配置する方法です。これは、いままで紹介したものに比べてもよろしくなかったです。
白部分が完全に浮いてしまい違和感しかありませんでした。写真を<フォト>で修正しても何ともなりませんでした。
1/700艦艇模型での空の表現
ズバリ大判の写真を使っています。シンプルイズベストですな。
こんな感じで普段使っている背景紙の前に貼り付けます。サイズはA1(84.1cm×59.4cm)です。
入手方法は、フリーの写真素材のHPからダウンロードし、それを街のプリントアウト屋さんにA1指定で印刷してもらったものです。
フリー素材写真のHPはいくつかあり、その中で登録不要、商業利用可という制限の緩いサイトを選択しています。今回はフォトックというサイトより画像を頂戴しました。(ありがとうございました)
プリントアウトは近所のACCEAというチェーンのオンデマンド印刷に依頼しました。非光沢紙A1への印刷1枚が1800円弱とお手頃価格でした。
ここに模型を合わせると、こんな感じになります。やはり大面積の空の部分に雲の画像が入るとぐっと本物感が増します。
これに、上でご説明のセロファンの波を組み合わせるとこのような撮影風景になり、
いつもの白黒化、明瞭度補正、ふちどりによる周辺減光の再現、などにより下の写真とできます。
単身赴任先は海がちかいので、自分で撮影した写真もつかってみたいです。
イマイチだった方法としては綿で雲を再現する方法です。
両面テープで背景紙に綿を張り付けるのですが、複雑なパータンはできず、独特の立体感がでるために目立ちすぎる結果でした。
今回紹介の方法を使わない、従来法でも模型が目立つ利点もあるので使い分けていきます。
この方法ができれば、あとは走行波と排煙を表現することで次ステップの航行中の写真になります。
うまい方法ができればいずれ紹介します。
走行波の表現方法アップしました。情景写真への道4(走行波)もご覧ください。(2023/7)
ギャラリー
使用した模型
戦艦霧島(フジミ)、戦艦金剛(フジミ)、重巡洋艦最上(フジミ)、重巡洋艦利根(フジミ)、重巡洋艦熊野(フジミ)、軽巡洋艦夕張(ヤマシタホビー)、戦艦長門1927(アオシマ)、戦艦大和(タミヤ)、戦艦長門1944(フジミ)、軽巡洋艦多摩(フジミ)、軽巡洋艦香取(アオシマ)
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フジミ模型 1/700 帝国海軍シリーズNo.21 日本海軍戦艦 霧島 フルハルモデル FH-21
フジミ模型 1/700 特23 日本海軍高速戦艦「金剛」1944年10月
フジミ模型 1/700 特シリーズ No.69 日本海軍重巡洋艦 最上(昭和17年) プラモデル 特69
フジミ模型 1/700 特シリーズ No.44 日本海軍重巡洋艦 利根 1945年 プラモデル 特44
フジミ模型 1/700 特シリーズ No.20 日本海軍重巡洋艦 熊野(昭和17年) 特20
ピットロード 1/700 スカイウェーブシリーズ 日本海軍 軽巡洋艦 夕張 ソロモン海戦時 プラモデル W222
青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ 日本海軍 戦艦 長門 1927 プラモデル 124
タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.113 日本海軍 戦艦 大和 プラモデル
フジミ模型 1/700 特シリーズ No.90 日本海軍戦艦 長門 レイテ沖海戦時 プラモデル 特90
フジミ模型 1/700 艦NEXTシリーズNo.18 日本海軍軽巡洋艦 多摩 昭和19年/捷一号作戦 艦NX18
青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ 日本海軍 軽巡洋艦 香取 プラモデル 354
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フジミ 1/700 特シリーズ No.20 日本海軍重巡洋艦 熊野(昭和17年) プラモデル
ピットロード W222 1/700 日本海軍 軽巡洋艦 夕張 ソロモン海戦時 プラモデル
1/700 ウォータライン No.124 日本海軍戦艦 長門1927【45114】 プラモデル アオシマ
1/700 ウォーターライン 日本戦艦 大和【31113】 プラモデル タミヤ
1/700 艦NEXTシリーズ日本海軍軽巡洋艦 多摩 昭和19年/捷一号作戦【艦NX-18】 プラモデル フジミ
1/700 軽巡洋艦 香取【45411】 プラモデル アオシマ