リアル度up マスト金属線化の続編です。
前編では加工、入手のしやすさからマストを銅線、真鍮線を使って作ることを推薦していました。
結論から言うと、これを変更し、直線状で売っているピアノ線(炭素鋼で作った高強度金属線)で作ることをお勧めする話です。
管理人は、千葉の模型クラブ<ミリオンウイングス>に入っています。
スケールモデルのクラブなので定例会に艦艇模型を持っていくことが多いのですが、年に1度の展示会では飛行機モデルをつくる必要あります。
この時、複葉機の補強線を作る際に、自立するピアノ線を使ったのですが、これが実に具合がよかったです。初めての複葉機の補強線もピアノ線のおかげで何とかなりました。
艦艇模型のマストにも使えそうなので応用してみました。これまた非常に良かったのでここで紹介します。
ピアノ線の利点は、
・ ゆがみがない直線が担保されている
・ 強度が強いため、間違って触っても曲がらない
・ 加工のときにも歪みが起きない です。
欠点はほぼないです。あえてあげるなら切断に刃の厚いニッパーが要ることぐらいです。
使用するピアノ線
直径0.3mm~0.5mmがおすすめです。マスト上部などの細い部分には0.3mm、マスト基部などはそれ以上の線を使います。
今回は駆逐艦のマストを0.3mmピアノ線で交換した例を紹介します。
切断時の状態を示しますが、ピシッとしており歪みがないです。
ゴム系の接着剤で問題なく接着できます。
くみ上げて、塗装した状態です。船体につけるときに力がかかることがありますが、その程度では歪みは起きません。
艦尾、艦首の旗竿などはより細い0.2mmでもよいかもしれませんが、自立性は0.3mmよりはおとります。管理人は航空機のアンテナ線に使っていますが、艦艇には使っていません。
その他具体例
リアル度upマストの金属線化には、実用例として
・ 推奨接着剤
・ マスト上部などの部分的な金属線化
・ 船体への直接設置法
を紹介しています。
これらはピアノ線に変更しても同じく適応できます。というか、いずれもピアノ線の方がやりやすいです。そのため、管理人的には今後はピアノ線使用一択です。
峯風型駆逐艦への使用例です。
購入先
銅線などと比べると売っている場所が少ないです。100均にはなく、ホームセンターでも売っているところは少ないです。管理人の自宅の近くのホームセンターD2(デイツー)には売っていました。
これ以外には模型専門店には売っている店があり、秋葉原のヨドバシ6Fは品ぞろえがよかったです。
ネット通販でも買えます。
価格も銅線などにくらべると少し高いですが、手間や出来、保管を考えるとピアノ線の方がよいです。
購入の際は上の写真で紹介したような、筒に入りの品を選んでください。円形に束ねているものは使ったことがないのですが、使用目的からやめた方がよいです。
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Tetra テトラ ピアノ線 0.3×250mm 10本入