今回は艦隊の表現方法についてご紹介します。
海面の波については情景写真への道3(波/空)で、セロファンを使う簡便な方法を紹介済みです。
さらに、情景写真への道4(走行波)で、艦首を中心に紙などを使って簡単に走行波を表現する方法を紹介済みです。
これらから艦隊行動中の情景写真にする方法に発展させたので、今回ご紹介します。
結論から言うと、情景写真への道4と、情景写真の名脇役1(遠景)で紹介したフジミの1/3000模型の組み合わせです。
上記の情景写真3(波/空)、4(走行波)に加えピンボケ防止の写真術と、情景写真への道1(停泊艦)の技?をつかう前提です。これらもご覧ください。
ジオラマのセット方法
セット方法は、
1 . 背景(大型(A0~A1)の空写真)と海面(折り曲げたセロファン)をセットする。情景写真への道3(波/空) を参照ください
2. 手前に1/700模型を置き、航行中のシーンの場合は紙などで作った走行波を設置する。情景写真への道4(走行波)を参照ください
3. 遠方に1/3000模型(情景写真の名脇役1(遠景)参照)を置き、手前側の1/700模型との位置のバランスをとる
4.海面ギリギリのローアングルで撮影する
5. 写真を白黒にして、気になる部分の画像加工して完了。情景写真への道1(停泊艦)を参照ください
海面に緑セロファンを使っていますが、特に意味はなく青でもよいです。少し色を残す場合は元セロファンの色が影響するので、青か緑の二択です。色によりイメージが変わる感じもします。
模型の設置例
1/3000艦艇の設置位置は、海面板の奥側の端ギリギリが良いです。この位置だと艦艇のシルエットがうまく写真に写ります。(上の写真を参照ください)
また、使用模型は戦艦がベストです。艦橋の背が高い方が見栄えがしますし、海面シートの歪みにより、模型が隠れるリスクも減ります。
フジミ1/3000の戦艦模型は出来がよく、このような写真に合います。成型色のまま使うのがポイントで、軍艦色に塗ると色が濃すぎ空気遠近法が使えずに遠近感がでにくくなります。
戦艦を遠方に設置した場合と、空母を設置した場合の写真を並べてみました。空母は地味に見えてしまいます。実際こうなのでアリではありますが。
戦艦を背景に使うと、護衛の駆逐艦を前景にできます。そのため、単独では情景写真では地味になりがちな小型艦艇を活用できます。近景側のため最近発売の精密な模型が適しています。
模型位置のバリエーション
1/700模型を走行中の状態とする場合には波を模した紙もセットするので、位置を動かしにくいです。
そのため、1/3000の模型だけを動かしつつ、撮影方向も変更することで、バリエーションを変えた写真にできます。下にその例をご紹介します。
前景の駆逐艦(フジミ1/700照月)の位置はそのままで、後方の1/3000霧島の位置のみを移動しています。
有名な作戦の場合には、各艦艇の配置やその日の天候などが記録に残っています。これも反映した写真にすると、通(ツウ)をうならせる一味違った写真にできると思います。
天候は背景の写真を変更すれば変えられます。この企画をしていると天候に加えて、地域による差(南方での積乱雲、スコールや、北方での濃霧など)を表現できる背景も欲しくなります。
興味の対象の裾野が広がることで、さらに趣味を豊かにできると思います。最近は図書館で雲の写真を調べたり、いわき市小名浜付近に海の写真を撮りに行くこともあります。
上の背景写真は自分で撮影したものです。この方が愛着がでます。海から遠いかたでも、無料写真配布ページから拝借することもできます。
ここで使用した模型
<Amazon>
1/700
フジミ模型 1/700 特シリーズ No.47 日本海軍駆逐艦 浜風 磯風 2隻セット 1944年 プラモデル 特47
フジミ模型 1/700 特シリーズ No.32 秋月/照月 2隻セット竣工時 プラモデル 特32
ピットロードの涼月も使っていますが、絶番です。
1/3000
集める軍港シリーズ No.2 佐世保軍港
集める軍港シリーズ No.3 呉軍港
1/3000模型では、欲しい艦艇がふくまれるセットかを確認して購入してください。
個人的には軍港セットは高コスパだと思います。
(NO.1横須賀はアマゾンでは品切れでしたが、大型模型店舗には売っています。(2024/1)