
扶桑型戦艦の2番艦ですが扶桑とはずいぶん外観が異なります。特に第三主砲が後ろ向きになったため艦橋の基部の形状が異なり、結果、扶桑に比べて安定感が増しています。
扶桑の不安定な形状の魅力も捨てがたいですが、改良された山城の形状もなかなか格好いいです。
この差は遠方からもわかる気もしますが山城、扶桑の最後となったスガリオ湾への突入で唯一帰還できた時雨の戦闘詳報では扶桑と山城が誤認されています。
夜間に敵艦の砲弾の雨の中に突入がどういうことが垣間見える気がします。
この模型は山城の最終状態のため、対空用の25mm機関銃が多数搭載されています。設置に時間がかかりますが完成すると艦橋、煙突などの部品の精密さと相まって結構な達成感があります。
精密な割には作りやすいのですが、扶桑同様に見せ場である艦橋組み立て時には、歪まないように要注意です。
低速力のため、より旧式の金剛型に比べて活躍の機会がありませんでした。(最高速力、金剛型約30ノット、扶桑型約23ノット、1ノット=1.852km)
この速力では有利な位置取りが不可能だったそうです。しかし主砲6門の威力もあるので、艦砲射撃では活躍の余地もあった気もします。但し、制空権の確保がネックになりますが。

模型水線間長 30.2cm
エッチングパーツ使用(電波探知機(レーダー)、カタパルト)







フジミ 1/700 戦艦 山城(1944)
Fujimi 1/700 Battleship
発売年:2012
同型艦の他社模型(発売年):アオシマ(2011)

撮影方法、画像加工方法は情景写真への道(停泊艦)をご覧ください。