敷設艦は第一線で敵と相対するケースは想定されていないため、艦齢は古くても機雷を多く格納できる艦が転用されてきました。そんな中、沖島は日本では初めて専用の敷設艦として建造された艦です。
本HPで紹介済みの津軽の準同型艦ですが、主砲が平射砲な点や、艦尾の機雷敷設用軌条は本艦では2本なのに対し津軽では4本な点など細かい違いがあります。
準同型艦とはいえ船体構造が違うと大がかりな金型変更が必要です。そのため、マイナーな艦種でかつ同型艦が無いにひとしい沖島、津軽が模型化されたのには大変驚きました。珍しい艦種なので発売と同時に購入して作製しました。
敷設艦は艦尾の機雷とスキットビーム(艦中央の機雷積み下ろしの装置)がポイントなのでご注目ください。また、機雷を格納するために船体幅が太いことも特徴です。
1944年まで生き残った津軽とは異なり1942には潜水艦の攻撃により撃沈されています。そのため、津軽のようにカタパルトをおろし対空武装強化、電探設置の改造は行われていません。
沖島(1944)は架空艦としての良い題材になりそうです。
模型水線長 17.1cm
カタパルトをエッチングに交換
マスト先端を金属線に交換
フジミ模型1/700 敷設艦 沖島(1942)
Fujimi 1/700 Minelayer Okinoshima
発売年:2009
同型艦の他社模型:無し
情景写真風にしました。撮影、写真加工方法は情景写真への道1(停泊水上艦)をご覧ください。