
白露型の2番艦です。呉の雪風、佐世保の時雨と称された幸運艦として名高い艦でしたが1945年1月のタンカー護衛活動中に潜水艦の攻撃を受けて沈没しています。
沈没の様子は作製のお供で紹介の、“海防艦三宅戦記”によると、敵潜水艦を発見し追跡中に待ち伏せしていた他の潜水艦より雷撃を受けたためとありました。
この時期になると米潜はやりたい放題で、歴戦の駆逐艦でも囮(おとり)まで使った潜水艦同士の連携までは見抜けなかったようです。
今回作ったのはフジミのキットですが、五月雨との2隻セットで大戦後期の状態で模型化されています。
艦尾の12.7cm単装砲は撤去され、その跡に3連装機銃を搭載し、前部マストには13号と21号電探が搭載され電波兵器も充実しています。
ディテールの適度な密度と作り易さに加えて、他の艦と並べた時のバランスが絶妙な良キットです。
設計図の指定には単装機銃は含まれていないのですが、作製のお供(資料)の日本海軍小艦艇ビジュアルガイド駆逐艦編に時雨の機銃配置図が掲載されていたのでそれを参考に設置しています。
同図によると艦橋両側の艦載艇は搭載せず、単装機銃を計19門設置しています。対空兵装が充実したと言えば聞こえが良いですが、1945年には機銃を搭載する艦も残っていなかったためかもしれません。

模型水線間長 15.4cm
マストを金属線に交換






フジミ模型 1/700 駆逐艦 時雨
Fujimi1/700 Destroyer Shigure
発売年:2011
同型艦の他社模型:無し
白露型はタミヤ、ピットロードからも発売されていますが、艦橋が角ばった前期型での大戦後半の状態を正確に再現した模型なら本品の一択です。
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