白露型の４番艦です。本級はワシントン条約による規制から無理な設計をし後世に失敗作といわれた初春型の改良型です。改装後の初春型にならった兵器配置ですが魚雷発射管は３連装２基から当時最新の４連装2基に増強されており攻撃力アップが図られています。
この型もワシントン条約脱退を前提として理想的な艦隊型駆逐艦を狙った朝潮型への繋ぎ的に扱われています。そのためかどうかは謎ですが模型にも恵まれておらす2010年以前はタミヤの古い模型1択で、しかも船体の再現に難ありといわれていました。しかし2011年にピットロード、フジミから相次いで新モデルが発売されてこの状況も解消されました。
今回紹介の夕立は第3次ソロモン海戦で綾波とともに奮戦した駆逐艦として知られており、同型では幸運艦として有名な時雨と人気を二分しています。このような人気艦をフジミの最新模型で作ることができます。
先行発売されたフジミの陽炎型（雪風/浦風、磯風/浜風）は超絶ディテール模型です。これと比べて白露型のモールドは控えめになっています。超高精細とはなっていませんが、発売時期相応にしっかりしたモデルで他メーカーと並べた時の相性が良くコレクション向きです。
模型水線間長 15.4cm
マストを金属線に交換
フジミ模型 1/700 駆逐艦 夕立
Fujimi1/700 Destroyer Yudachi
発売年：2011
同型艦の他社模型（発売年）：タミヤ（1972）、ピットロード（2011）
ピットロードは大部分の駆逐艦の型をリリースしています。そのため、ピットロード駆逐艦メインで集めている方にはピット製もアリです。モールドの統一性が高いです。
＜Amazon＞
フジミ模型 1/700 特シリーズ No.55 日本海軍駆逐艦 白露型駆逐艦 白露 春雨 2隻セット プラモデル 特55
夕立、村雨２隻セットは品薄で高価ですが、模型内容は同型の白露/春雨とほぼ同じです。対空装備が夕立の模型は対空装備が40mm単装機銃で開戦時の状態ですが、白露がここが25mm機銃に換装された後になっている点のみが異なる筈です。
