日本のシーレーン防衛のために北方警備用の占守型の設計を流用して建造された量産型護衛艦です。
しかし、量産化対応のための簡易化が不徹底な上、1943年以降の竣工にも関わらず対空戦闘能力のない平射砲を搭載してしまった、当時の日本の限界を具現化したクラスです。
対潜用の爆雷搭載数も36個と不十分で、同型艦14隻中6隻を潜水艦からの攻撃により喪失しています。
同サイズである甲型海防艦の完成形の鵜来型に到達するまでに御蔵型、日振型の2タイプを経由する結果となりました。その間に膨大な輸送用の船舶を失いました。
量産、運用に適したサイズや長い航続距離などの利点もあっただけに惜しまれます。建造に手が掛かっている分、流線形を主体とした構造で艦としては格好が良いのですが。
キットは2隻セットのため前期型、後期型をそれぞれ1隻ずつ作っています。ここで紹介の後期型は平射砲を1門降ろし25mm機銃を増設したタイプです。対艦以外には平射砲は無力なので必然的にこうなります。
キットの平射砲は垂直方向に大きすぎるのでヤマシタホビーの睦月から流用しています。小型艦艇では武装が大きすぎると特にアンバランスなのでこの換装は効果があります。
模型水線長 10.7cm
マストを金属線に交換
主砲をヤマシタホビー駆逐艦睦月のパーツに変更
ピットロード 1/700 海防艦 択捉型
PIT-ROAD 1/700 Escort Etofofu class
発売年:1990年代
同型艦の他社模型:無し
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ピットロード 1/700 スカイウェーブシリーズ 日本海軍 択捉型海防艦 対馬・天草 2隻入 旗・艦名プレートエッチングパーツ 解説書付 プラモデル SPW71