鵜来型海防艦は日振型の次に量産された帝国海軍最後の海防艦で、一番艦の鵜来の竣工が1944年６月です。
日振型と船体自体は同一設計ですが、日振型では艦尾に掃海具１基、爆雷投射基を2-3基（両舷向け）搭載していたのに対し、爆雷投射基のみを片弦用16基（両舷用８基相当）搭載し、強力な対潜攻撃力を持つ海防艦になりました。
ここに至り当時の実情にあった海防艦が登場しましたが、あまりに遅く、且つ完成数も２０隻と少なかったのが惜しまれます。
それでも末期的な状況下で船団護衛等に活躍し潜水艦を撃沈した艦もあります。海防艦の中では、戦中の喪失も少なく最後発であったことを差し引いても有力な艦であったことは間違いないでしょう。
択捉型では爆雷投射機が１基だったのが、御蔵型で2基、日振型で3基と１基づづ増強されたのが、ここにきて8基に増えたのは、半埋め込み式に改良されたためです。
小型艦なのでこの改造は重量減やトップヘビー抑制に効果的だったと推定します。
同様な構造は同時期に建造された丙型、丁型でも採用されましたが搭載基数は12（両舷用6基相当）と、艦が小型のぶん少ないです。
模型水線長 10.7cm
マストを金属線に交換
ピットロード 1/700 海防艦 鵜来型
PIT-ROAD 1/700 Escort Ukuru class
発売年：1990年代
同型艦の他社模型：無し
鵜来型（三式投射装備型）との表記があるのが今回紹介の模型です。
同じ鵜来型でも大掃海具装備型というのは本ページで日振型として紹介した艦で、掃海具装備のため爆雷投射器が２~3基のみ装備されたタイプです。
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ピットロード 1/700 スカイウェーブシリーズ 日本海軍 海防艦 鵜来 (三式投射機装備型) 2隻入 プラモデル SPW54
