病院船氷川丸や、特設潜水母艦平安丸と同型の潜水母艦ですが、病院船として大戦を生き残り横浜のシンボルとなっている氷川丸や、迷彩塗装で有名な平安丸に比べて知名度が低く、模型化されていません。
大戦時の写真が知られていないためで迷彩の有無も不明です。1/700に加え1/350スケールでも模型されている平安丸も大戦中の写真では有名な2~3枚があるだけのようです。
しかし1枚の写真の有無で知名度に大きな違いになっています。日枝丸でも仮に迷彩された写真が将来写真が発見されれば、知名度が急上昇すると思います。
本艦は潜水母艦としての活動期間も1年強と短く、その後輸送船としての活動中に米潜水艦の攻撃で沈没しています。
しかし潜水母艦としての活動中に、大戦中の日独間の往来に日本潜水艦の中で唯一成功した伊8への補給をインド洋で行った実績があります。
靖国丸の例もあり迷彩塗装があったのかもしれませんが、リアルな迷彩パターンを考えるのは難しいです。折角の模型を台無しにするリスクを考え迷彩なしで作っています。
ハセガワの氷川丸から改造しており1970年代開発のモデルですが、驚くほど出来が良いです。ただし、艦橋の接合部分は仮組による調整が必要です。
同じ潜水母艦の平安丸を改造したくなるかもしれませんが、平安丸用の追加パーツ(砲台、14cm砲)は大ぶりで出来がイマイチにかかわらずパーツの分高価です。
そのため、改造ベースには氷川丸を使うことをお勧めします。
模型水線間長 22.1cm
船体改造
ハセガワ 1/700 病院船 氷川丸改造 特設潜水母艦 日枝丸
Hasegawa 1/700 Hospital ship Hikawamaru remodeling into Converted Merchant Submarine Tender Hie maru
発売年:1979(氷川丸)
同型艦の他社模型:無し
同型艦のハセガワ平安丸からも作れますが、平安丸には潜水母艦用のパーツが付属している分高価です。しかもパーツの精度がイマイチなので、氷川丸からの改造をお勧めします。