峯風型の2番艦で大戦中は主に日本近海での護衛活動を行っていました。最終時の模型は発売されていませんが、澤風が沈船防波堤となっていた小名浜港がある福島県いわき市に単身赴任中の縁で模型を作製しました。
その後小名浜港から引き揚げられスクラップにされたそうですが、タービンの一部が同市の三崎公園に残っています。
また、最近いわき市内で澤風タービン部品と思われる別の物体も偶然見つけています。訪問記事は“聖地巡礼小名浜港編”、及び”もう一基の澤風タービン??”に掲載しました。
1945年当時は対潜実験艦(対潜学校練習艦)として、1番砲塔を15cm9連装の対潜噴進砲に換装し、最後尾の4番主砲のみ残し機銃を増設した上、魚雷兵装はすべて撤去とありました(wiki)。
対潜噴進砲というのが澤風以外では聞かない装備で既存パーツがありません。噴進砲つながりで大戦末期の空母に搭載されていた対空用噴進砲を搭載しましした。
ここは見せ場なので空母付属パーツではなく、新WW-II日本海軍艦艇装備セット[3](ピットロード)のパーツをつかいました。
連合軍のヘッジホッグのような前投タイプの対潜兵器は日本海軍になかったとされています。しかしこのような兵器も開発されつつあり、実戦に間に合わなかったのが残念です。
船体改造としては、直接モールドされている魚雷関連の装備(発射管基部3か所、魚雷運搬用軌条、予備魚雷の格納庫2か所)を削りとり、その後部分的に削れたリノリウムのモールドもすべて除去しています。
ここに結構な手間がかかりました。しかしこれで、小名浜港にあった澤風、汐風がそろいました!
模型水線長 16.8cm
船体改造
マストを金属線に交換
武装については連装機銃4門、単装機銃4門の設置位置と、爆雷投射装置の設置位置、数が不明でした。
戦後の写真では艦橋直前に機銃用ブルワークらしきものが確認できたのでここに単装機銃を2門設置し、2,3番主砲跡に同型艦汐風に倣い連装機銃を2門づつ設置しました。
また、爆雷投射機については対潜実験艦とのことなので、両方向の投射用のY砲2門を艦尾においたのに加え、片弦用のK砲も大戦末期の水雷艇をマネして4門設置してみました。これらは完全に想像です。
この模型の完成後にネット上に、別の機銃配置で完成させた模型画像も見つけました。艦橋前ブルワークに連装2門、2番、3番主砲跡に連装各1門の設置でした。
出典があるか不明ですが、同型艦での例からも説得力ある配置に見えました。
ピットロード 1/700 駆逐艦 峯風 改造澤風
PIT-ROAD 1/700 Destroyer Minekaze remodeling into Sawakaze
発売年:1994年
同型艦の他社模型:無し