空母の黎明期で航空機を艦船で運用するため試行錯誤していた時代の赤城を模型化したものです。最上部の甲板を着艦用、下段の甲板を発艦用として運用するように設計されています。
下段は艦の内部まで飛行甲板がつながっているのに対し、中段は艦の内部に貫通していません。そのため発艦用ではなく航空機の整備用との説もあります。1938に全通型の見慣れた姿に改造されました。
実際の運用シーンでは着艦と発艦を短いスパンで行うことはなさそうですし、着艦と発艦では操艦も変わるだろうから実用的には厳しそうです。
しかし、艦としては斬新でとにかく格好いいです。空母がほとんどどなかった時代にこのような姿の艦が現れた事は衝撃だったのではないでしょうか。
模型は非常に出来が良いです。飛行甲板のモールドが良いので甲板の塗装の際には、薄めたデッキタンを載せていくと、イイ感じに木目のモールドに沿って着色できます。
艦側面の対空用の装備がすくなく、大戦期の空母と比べてあっさりしているため大型艦にも関わらず短時間で完成できます。
艦載機としては九十艦戦と十三式艦攻がセットされていますが、複葉機の布張り主翼の表現が秀逸です。キットには6機ずつしか付属していないので、別売り品を買い足しています。本HPでは同時代の加賀、龍驤にも搭載しました。
本ページでは1929年の状態を紹介しましたが、島型の艦橋を設置した1934年以降の姿も作れるパーツも付属しています。
赤城は最終的には飛龍と同様に左舷に艦橋を設置した珍しい構造になりましたが、この模型でも作製可能な1934年時は右舷に艦橋がありました。この位置の変遷も謎です。
模型水線長 35.1cm
ハセガワ 1/700 航空母艦 赤城”三段甲板”
Hasegawa 1/700 Aircraft Carrier Akagi “Three Fright Deck”
発売年:2008
同型艦の他社模型: 無し
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ハセガワ 1/700 ウォーターラインシリーズ 日本海軍 航空母艦 赤城 三段甲板 プラモデル 220
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