艦橋が左舷側にある珍しい空母です。日本の空母の中では本艦と改装後の赤城だけの特徴です。現用艦含め世界でもこの2隻しかなく、黎明期の空母が試行錯誤していた時代の名残でしょうか。
この配置が主流にならなかった理由は、搭載機のプロペラが進行方向へ見ると右回転のため機体が左側に偏向する。
このときに艦橋のような構造物が左側にあるとパイロットが心理的負担を感じるから、との事です。陸上競技のトラックの方向など、人間がやりやすい方向があるのでしょう。
艦の構造的には、右舷にある煙突と逆に艦橋があるのは左右のバランスが取れていて美しいです。飛龍が同時代の蒼龍よりも人気があるように感じるのは、ミッドウエーでの奮戦に加えてこの構造も理由かもしれません。
ちなみに、すべての空母の煙突が右舷にあるのは、寄港時には左舷から接岸するため左舷に煙突があると都合が悪いためらしいです。これらの構造の話はネットの複数の記事を参考にしました。
キットは艦側面のダクト?的な構造物も厚みが十分で、立体感がある見栄えする模型です。最新キット主流の船体左右貼り合わせ型なのでこのような表現ができます。
そこを軽く明るい色でウエザリングすることで、さらに立体的な表現とすることができます。
この模型は蒼龍との二隻セットの第二航空戦隊(フジミの企画商品)として購入しました。最近あまり見ませんが、それぞれ単艦で購入するよりお得なので中古店などで見つけた場合には購入お勧めです。
模型水線長 31.9cm
完全素組
搭載機はフジミの別売りのセットも購入して機体の数を増やしています。
フジミ模型 1/700 航空母艦 飛龍 特56
Fujimi mokei 1/700 Aircraft Carrier Hiryu
発売年:2011
同一艦の他社模型:アオシマ(2003)