量産型艦隊駆逐艦の最後を飾る夕雲型の1番艦です。ハセガワのリニューアル後のキットです。
当サイトでは12番艦の早波は紹介済みです。旧キットもシルエットには定評がありましたがさすがにディテール不足でした。このリニューアルにより最新の秀作キットに生まれ変わりました。
今回作ったのは夕雲型2隻、朝潮型1隻がセットのキスカ撤退の限定商品です。艦尾の掃海具の代わりに大発(小型揚陸艇)とスロープが搭載されているのがポイントです。
あと資料に基づき、米艦艇への偽装のため2番煙突を白(模型では灰白色)に塗装しています。
夕雲型は竣工が大戦開始後で竣工した全16隻が戦没しています。大戦末期の他の艦隊型駆逐艦(朝潮型、陽炎型)でみられる2番砲塔を撤去して三連装機関砲を搭載する改造はされていません。
理由は夕雲型のみ俯角75°の対空射撃に(比較的ですが)優れたD型砲塔を搭載したためです。
そのため時期によるバリエーション展開がしにくい型式ですが、その中でこのキスカ撤退時の状態は貴重です。
作製のお供(資料紹介)中に掲載の日本小艦艇 駆逐艦編の夕雲型紹介ページによると、夕雲型は戦訓を取り入れた改造が小刻みになされたため、バリエーションが豊富とあります。しかしその差は小さく目立ちにくいです。
管理人のマニア度は不足で、もっとディープな方だとより形状変化が楽しめる型式だと思います。
模型水線間長 16.8cm
マストを金属線に交換
ハセガワ 1/700 駆逐艦 夕雲(1943)
Hasegawa 1/700 Destroyer Yugumo
発売年:2017
同型艦の他社模型(発売年):ピットロード(2007)、フジミ(2020)
限定版のキスカ島撤退を購入すると夕雲型2隻、朝潮型1隻のパーツに加え、撤退時に使った大発(小型揚陸艇)とその設置スロープがオマケパーツでついています。3隻別に買うより安価なのでお得です。
残念ながら2023/3現在ではネットではなくなりつつあります。
フジミの模型は艦NEXTシリーズのフルハルタイプです。
ネット通販では、夕雲でググるとリニューアル前の模型もでてきます。新キットがでている今、旧キットは避けた方が良いです。値段が700円台と安くNO.410が旧キットです。
下では、新キットが検索できたため、早波を紹介しています。
<Amazon>
ハセガワ 1/700 ウォーターラインシリーズ 日本海軍 駆逐艦 早波 プラモデル 462
ハセガワ 1/700 日本海軍 駆逐艦 夕雲&風雲 (夕雲型)&朝雲 (朝潮型) キスカ島撤退作戦 3艦セット プラモデル 30062
良くできた模型なのですが、そのまま作ると船体の反りが発生しました。船体の反り防止で解説の磁石を使う方法で矯正して写真撮影しています。方法は同ページを参照ください。