元々はドイツ海軍の IXC 型潜水艦 U-511 で日独の技術交流の一環で日本海軍に譲渡された潜水艦です。1943年に日本に到着後は実戦に使われなかったため(参戦してきたソ連の応戦に向け出撃はした)終戦まで生き残り、戦後海没処分されました。
日本海軍籍ですがドイツ製なので一見して日本艦とは異なる外観です。呂35型潜水艦は本艦と同サイズですがその外観の違い(特に艦橋廻り)もご覧ください。
ハセガワ製のこの模型の発売年は不明なのですが、私が小学生の時にはすでに売っていた記憶があります。少なくとも1980年台にはあったはずです。
時代を感じさせない驚異の出来の良さです。モールドの経年劣化もないです。唯一オーバースケールになっている艦橋後部の手すり類を取り除いた以外はそのまま組み立てています。
日本の主力の伊号潜水艦とくらべると大分小さく、日本もこのサイズに抑えた艦をより多く量産し通商破壊に徹していたら、など考えさせられる模型です。
ただ、残念ながら当時の日本の技術力ではU-511の完全コピーはできなかったそうです。
模型水線間長11.3cm
ハセガワ 1/700 潜水艦 Uボート VIIC/IXC型
Hasegawa 1/700 U boat VIIC/IXC
今回呂500として紹介したIXC型の他に、より小型のVIIC型との2隻セットです。
更に、船体中央に魚雷を受けてV字型に折れて沈没した船もオマケについています。後にも先にも沈没船の模型はこれ以外にはでていません。
作製のお供(資料紹介)で紹介の本、世界の舷窓から のP110-111にはこの沈船を再利用し貨物船、タンカーなどに改造した例が載っています。
管理人には(Uボートをコピー製造できなかった日本同様)作製無理ですが、ネタとして面白いです。
発売年:1980年代?
同型艦の他社模型:童友社(2007)こちらは1隻入りのフルハルモデルです。出来は良いです。これは情景写真への道2(潜水艦)でチラ見せしています。
調査不足ですが、有名なタイプのUボートなので海外メーカーからもでている筈ですが、入手しやすさと価格ではハセガワ製は買いだと思います。
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ハセガワ 1/700 Uボート 独・潜水艦 WLS126
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1/700 ドイツ潜水艦 Uボート7C/9C【WL901】 ハセガワ
この動画で使っているのはここで紹介のハセガワ製ではなく、フルハルで発売されている童友社のU-ボートIXC型です。