水上機母艦能登呂は初期は天蓋がついた形状で知られていますが、設計図には天蓋が付いてない状態での水上機母艦形態についても解説があります。
天蓋はその名の通り単なる屋根になっていたようです。つまり空母のように最上段ではなく、天蓋の下で艦載機を運用していたようです。
この状態だと一見して天蓋が邪魔になっていそうですが、その通りで1937年には天蓋を除いた状態に改装されました。
この姿でも給油艦ベースの水上機母艦で特徴ある艦のため作製しました。先に作った天蓋付きの艦と同様に艦底に2mm厚のプラバンを貼り付けて乾舷を高くしています。
これ以外は能登呂の専用パーツの内、船倉上に張りつける木甲板のみを使用しています。
この程度の工作は中級クラスの方ならば、水上機母艦のパーツ付属により高価な能登呂は使わずに、同型艦の給油艦からでも十分に作製できます。
しかし管理人はこの能登呂のキットだけに付属している14式水上偵察機を天蓋付き能登呂に増設搭載したかったため再購入しています。
未使用の天蓋パーツは、貧乏性でパーツ流用が好きな管理人でも使うことはできていません。さすがに難易度高すぎです。
この改造により実用性が高い水上機母艦になりました。この模型のように他の時代も作れるような配慮や設計図の記載は大歓迎です。(僅かかもしれませんが)売上増にもつながると思います。
模型水線長19.7cm
基本素組、水上機は追加
ピットロード 1/700 水上機母艦 能登呂
PIT-ROAD 1/700 Seaplane Tender Notoro
発売年:2002
同型艦の他社模型:無し