1隻のみ実験的に建造された軽巡洋艦です。日本軽巡洋艦の始祖と言われる天龍型の竣工(1919)の4年後(1923)に竣工しています。
オーソドックスな天龍型に対し、近代的な外観を持ち、その違いには驚かされます。軽巡に分類されていますが駆逐艦の基本計画番号が付与されています。これらの経緯はこの模型に同封されている解説書に詳しく書かれています。
夕張は人気艦の割には模型には恵まれず、2020年まではタミヤの古いキットのみでした。タミヤ製は名作と言われてはいますが、1980年代発売相応のシンプルな表現でストレートでは最近の精密模型とのバランスが悪かったです。
このピットロード製夕張で一気に最新レベルに躍りでました。秋月型駆逐艦と同程度の大きさですが、艦橋、煙突周りは精密部品を組み上げていく感覚があり、出来上がりも重厚です。
当サイトでは効率up!時短組み立てで設計図の順にはとらわれない組み立ても推奨していますが、夕張に関しては設計図通りに組んだ方が良いです。(管理人はつけ損ねた部品がでました。)
ピットロードからは2011年発売の特設巡洋艦報国丸、愛国丸以降はコンスタントに優秀な模型が出ており、この夕張もしっかりその流れを汲んでいます。
夕張は近代的な外観ですが竣工が古いので時代変遷が大きいです。艦橋、煙突のパーツ割りや同封の解説書の図面より、時代によるバリエーション展開も期待できそうです。
模型水線長19.6cm
完全素組
ピットロード1/700 軽巡洋艦 夕張
PIT-ROAD 1/700 Light Cruiser Yubari
発売年:2021
同型艦の他社模型:タミヤ(1985)
傑作モデルといわれていますが、さすがに古くなってしまいました。
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ピットロード 1/700 スカイウェーブシリーズ 日本海軍 軽巡洋艦 夕張 ソロモン海戦時
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