護衛駆逐艦的な性格を持つ改松型の1番艦です。松型と兵装の配置がほぼ同一で目立つ外観の差は、製造工程簡略化のために艦尾が角型になっている点と、艦橋付近の22号電探の配置法とこれに伴う前部マストの変化の2点です。
模型ではわかりにくいですが、艦首付近の形状も平面の組み合わせになったこと、ブロック建造方法の採用も松型からの大きな変更点になります。1番艦の橘でも竣工が1945年1月です。 模型はピットロード製駆逐艦共通のメリハリあるモールドが施されアップに耐える模型です。
この時期は南方からの航路がほぼ途絶しており、橘型の重要目的であった資源輸送路のシーレーン護衛には携わる機会がありませんでした。大戦の末期の7月に函館で敵艦載機の攻撃を受けて沈没しています。ウィキペディアに青函連絡船の護衛をしつつ壮絶な対空戦闘を行った様子が載っています。
管理人は札幌出身で中学、高校の修学旅行は青函トンネルの完成(1988年3月)より前であったため青函連絡船を使って函館―青森と往復しました。約4時間の旅です。
途中でイルカが並走してきたり、同級生が甲板で凧揚げをしたり(風が強く障害物がないのでめちゃくちゃ高く揚がる)と今でも楽しい記憶が残っています。そのため青函連絡船を守って戦った橘には特別な愛着を感じました。
模型水線間長 13.9cm
マストを金属線に交換
ピットロード 1/700 駆逐艦 橘
Pit Road 1/700 Destroyer Tachibana
発売年:2004
同型艦の他社模型:ヤマシタホビー(2021)
(2021/10更新) 同型艦の柿としてアップしました。
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ピットロード 1/700 日本海軍 橘型駆逐艦 橘 フルハル付