香取型軽巡洋艦の２番艦です。同型艦の香椎の項でも記載の通り練習巡洋艦です。そのため、高速航行可能で駆逐艦群を率いた水雷戦隊の旗艦となる他の軽巡とは根本的に異なる設計の艦です。
鹿島は香取型３隻の中では当初想定の練習巡洋艦に近い運用をされ、最前線に配置された期間も短いこともあり大戦を生き抜き、戦後幅員輸送船として活躍の後解体されました。
このような経緯より鹿島は香取型の他の２隻、香取、香椎とは異なり大戦末期の状態が模型化されています。（香椎は大戦末期まで生き残ったため同様な改造をされたようです。）
1945年には護衛、対潜掃討任務についた事もあり、前部マスト上への電探の設置、魚雷発射管の撤去とその跡への12.5cm高角砲の設置、艦尾の対潜兵装の設置、25mm機銃の増設等の改造がされ有力な護衛艦となっています。
元々は商船に近い構造で船幅も広く練習艦のため多数の人員の搭乗を前提とした設計になっていたこともあり、復員船としては他の軍艦よりも適していたと思います。復員船として使われた軍艦の中では乗り心地が良く頼もしかったのではないかなど想像しました。
この模型は2011にリニューアルされました。それ以前の鹿島は基本形状は良好なものの細部のモールドが甘く食玩みたいなイメージでした。リニューアルされて改善されたモデルランキングがあれば最上位確定な程良くなりました。中古店などで旧版を買わないようご注意ください。
模型水線間長18.6cm
アオシマ 1/700 軽巡洋艦 鹿島（1945）
Aoshima 1/700 Light Cruiser Kashima
発売年：2011
同型艦の他社模型：無し
停泊中の情景写真的に撮影しました。撮影、画像加工法は情景写真への道1（水上艦艇編）をご覧ください。
