前タイプの御蔵型よりも簡易化が徹底され、量産性の高い海防艦となっています。しかし、掃海具(機雷を除去する装置)が艦尾に設置され、多用途的な機能を持たされたため、本来重視すべき対潜能力が不十分となってしまいました。
実際に残る写真では掃海具を撤去したものも多かったようです。当時の状況から考えると必然だと思います。
掃海具を装備したこの模型は竣工直後の前期型です。前期型の特徴として、艦橋直前に音響弾の発射装置(迫撃砲)がありますが、これは音で敵潜を驚かすだけの武装らしく効果が薄いため、後に撤去されています。
ただ、この武装については実弾兵器との話もあり諸説あるようです。いずれにせよ有効性が低かったことは後に撤去された艦が多いことから確からしいです。
この後に登場する鵜来型が海防艦の最終形態、本命であり、つなぎのようなポジションの艦になっています。
模型水線間長 11.0cm
マストを金属線に交換
ピットロード 1/700 海防艦 鵜来型 (大掃海具装備型)
PIT-ROAD 1/700 Escort Ukuru class
発売年:1990年代半ば
同型艦の他社模型:無し
プラモの名称では鵜来型大掃海具装備型となっていますが、一番艦の名称を取って日振型とする資料もあります。鵜来型は三式投射機配備型もあるので混乱を避けるため、当サイトでは日振型と表記しました。