艦名からは架空艦的な感じもしますが、実在した艦艇です。大型の輸送用潜水艦で、本艦より大きい潜水艦は当時伊400型、伊13型、伊9型しかありませんでした。
帝国海軍の大型潜水艦では基本、航空機の運用を前提としていますが、伊351では航空機運用の設備はありません。
飛行艇の母艦的な目的で建造されましたが、完成が1945年1月まで遅れました。飛行艇運用など論外な戦局でしたが、航空機用揮発油(ガソリン)を搭載できたため、潜水タンカーとして運用されました。
阿賀野型軽巡など完成した時には戦局に合わなかった艦艇がある中、一周まわって戦局に適合したレアな艦艇ではありました。
しかし、揮発油輸送には1回成功したのみで2回目の航海で撃沈されています。1945年半ばだと潜水艦が航行するのも厳しい状況でした。
この模型は、ピットロードの伊9型をベースに艦橋部分をプラバン積層で自作しました。作製のお供(資料紹介)に掲載の帝国海軍総ざらいシリーズを参考にしています。
上面と側面の両図面があったので1/700の大きさに合わせコピーして艦橋の大きさ、位置を合わせました。他に、伊351の艦橋後方から撮影した写真を参考にしました。
模型水線間長16.0cm
艦橋部分他、改造
ピットロードの伊9型はフルハルモデルなので艦底も作製しています。しかし、まずは、本来の姿である飛行艇母艦用の潜水艦のシーンを撮影したかったので、一旦ウオーターラインモデルとして写真撮影をしました。
2式大艇、97式大艇とのコラボ写真で、水上機母艦秋津洲と同じ飛行艇模型を使っています。このような運用をするには、遅くとも1942年半ばまでに竣工する必要ありました。
ピットロード 1/700 潜水艦 伊-9 改造 伊-351
PIT-ROAD 1/700 Submarine I-9 remodeling into I-351
発売年:1994(伊9)
同型艦の他社模型:無し。ガレージキットでもでなささそうな艦艇です
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ピットロード 1/700 日本海軍 潜水艦 伊-9&呂-35 SPW23
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フルハル艦底をつけた作例も近日紹介予定です。