
旧式となった2等駆逐艦の一部武装の撤去、機関出力の低減により護衛艦的な再利用を行った艦です。1等駆逐艦峯風型の2隻でも同じような改造、転籍が行われています。しかし1等駆逐艦べースの艦とは異なり、魚雷兵装を全廃し掃海具を設置しています。
ここで紹介したのは第一段階の改造後ですが、その後艦尾にスロープを付けて大発を搭載できる第二弾の改造も行われました。当HPではその状態の改造までには至っていません。
2等駆逐艦では改造予定は16隻、実際に改造されたのが10隻とかなりの隻数でした。これは小型である2等駆逐艦では太平洋で高速航行しつつ敵艦と戦うのは荷が重かったためと想定しています。
一部の武装を付けないだけでバリエーション展開できる面白いアイテムです。ウオーターラインシリーズでもこうした改造例も設計図に載せると、2隻目需要を掘り起こし売り上げアップにつながるのではと思いました。ただ、あまりにも地味な艦なので売り上げアップも地味かもしれませんが。
作製のお供(資料紹介)に掲載した日本海軍小艦艇ビジュアルガイド護衛艦艇のデーターによると、武装配置や煙突長さなど結構バリエーションあり、凝ると数をつくれそうです。

模型水線間長 12.0cm
マストを銅線に交換






ハセガワ 1/700 駆逐艦 楡(1941)より改造
Hasegawa 1/700 Destroyer Nire Remodeling into Patrol boat NO.31
発売年:1995
同型艦の他社模型:無し

情景写真風にしました。撮影、写真加工方法は情景写真への道1(停泊水上艦)をご覧ください。小型艦ではリアルに見せるための難易度が上がります。