参考文献で挙げた、戦時輸送船ビジュアルガイドP20、116に紹介されている輸送船です。模型が出ている貨物船タイプの神川丸級(特設水上機母艦)と船体構造が同じなので(比較的ですが)改造で作りやすい船です。
船体はアオシマの神川丸級の君川丸を流用していますが、艦橋が1層高いのでそこだけは保有のパーツで何とかしています。金華丸は模型パッケージの画家としても有名な上田毅八郎氏が砲兵として搭乗した船で1944年にフィリピン近海で撃沈されています。氏の回想より艦橋構造物の最上端にドイツ製レーダーを搭載していたとされています。
このレーダーが他の日本艦艇には見られないパラボラ型で、米戦艦(アイオワ級や、サウスダコタ区級)に搭載された形と似ています。この模型でも搭載すべきか迷いましたが、日本海軍の艦艇ばかり作製しているので流用できるパーツが無く断念し、レーダー搭載直前の1943年ということにしてお茶を濁しています。
上記の本での作例を参考にして大発(小型揚陸艇)をかき集めて搭載しました。この場合積載重量が大きくなるため、乾舷が低くするとリアルになったのですが、元の模型を引きついて乾舷が高くなってしまいました。大量の貨物を積むことが無い水上機母艦ならば問題ないのですが、今回は同サイズの貨物船で乾舷が低いフジミの郵船S型の船体を使った方が良かったかもしれません。
模型水線長21.4cm
船体改造
アオシマ 1/700 特設水上機母艦 君川丸 改造 輸送船 金華丸
AOSHIMA 1/700 Converted Merchant Seaplane Tender Kimikawa maru remodeling into Cargo ship Kinka maru
発売年:2015
同型艦の他社模型:無し さすがにこの模型がでることは無いと思います。。
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青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ 日本海軍 特設水上機母艦 君川丸 プラモデル 562