架空海防艦 特型 / Fiction Escort Toku Class

　架空の海防艦、特型海防艦を作製したので紹介します。コンセプトは松型駆逐艦と甲型海防艦（日振型）の中間的な艦艇です。積みプラがたくさんあるタミヤ松型の有効活用のために考えたものです。

　要は、護衛駆逐艦である松型の魚雷発射管を除いた構造で、松型駆逐艦よりも安価、多量に生産できるが、対艦戦闘力や速力は劣るという設定です。

　多数竣工した乙型、丙型海防艦の戦歴をみると、敵潜水艦にダメージを与えながらも、速力不足で追撃できず撃沈に至らなかった事例があったようです。

　速力は乙型、丙型では輸送船団に随行できる最低限度の１７ノット、甲型でも約２0ノットに対し、米軍主力のガトー級は水上速力20.8ノットとあります。

　そのため、今回の海防艦では、浮上した損傷潜水艦を確実に仕留められるように最高速力２4ノット設定としました。

　作製方法はタミヤの松型駆逐艦の魚雷発射管部分を切り取り、2本の細い煙突を集合型に変えた上で、機銃配置などを変更しただけです。松型の特徴の一つである、機関のシフト配置はあきらめています。

　魚雷発射管がないとバランスが崩れるかと思いましたが、艦橋が頭でっかちな海防艦的なフォルムになり、それらしくできたと思います。
　
　ウオーターライン駆逐艦の箱裏型には、艦艇の上面、側面図が掲載されています。今回はこれを使って、どのくらいの船体短縮がリアルに見えるか検証した上で、改造しました。（一番下の写真）

ウオーターライン駆逐艦の船体改造とニッチでありますが、こういう方法があることも紹介します。