迅鯨型の2隻(迅鯨、長鯨)は日本海軍が保有した最初の本格的潜水母艦です。建造当時は水雷母艦として竣工しましたが、すぐに潜水母艦に類別変更されました。
その後、新鋭の大鯨、剣埼も竣工しましたが、これらは短期間で空母に改造されたため、大戦中を通じて潜水母艦として活躍した軍艦は迅鯨型の2隻のみです。
この不足を補うために5500t型軽巡や、特設潜水母艦(平安丸、日枝丸、靖国丸等)も運用しました。長鯨は大戦を生き抜き、復員船としての任務を終えた後解体されています。
この艦は全長の割には艦高が高く、幅も広いので前後から圧縮してデフォルメした、ちび丸艦隊(フジミ模型)のような愛嬌ある形をしています。
狭い潜水艦の乗組員の休養場所の提供や、補給物質をストック、供給する任務を考えると商船的な広い構造の方が適しています。模型はその姿をうまく少ない部品数で表しています。
大正時代に建造された艦なのですこしウエザリングを強めに施しています。
模型水線間長 17.6cm
マストを金属線に交換
ピットロード 1/700 潜水母艦 長鯨
PIT-ROAD 1/700 Submarine tender Chougei
発売年:1997
同型艦の他社模型:無し
長鯨は発売中断されており市場に少ないですが、一番艦の迅鯨は発売中です。艦側面のダストシュートが迅鯨が2本なのに対し長鯨が1本な点が異なるだけです。他は同じなので簡単に作製可能です。
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ピットロード 1/700 日本海軍 潜水母艦 迅鯨 W36