大型の水上機母艦です。空母への改造を見越した中央の大型甲板や、林立するクレーン、4基もあるカタパルト等、一目でわかる特徴が多い艦です。
また、この大きさの艦にしては艦橋の高さが低いです。高さも中央の大型甲板の高さに近いので、空母改造を前提とた設計の一環と思われます。
ここで紹介のアオシマのキットは2013年にリニューアルされたものです。先代のキットも出来が良かったですが、これもその良さを引き継いで解像度が高まったモデルです。
中古模型店ではまだ新旧キットが両方とも販売されている場合があるので、商品番号(551)を確認して新しいキットを購入するのをお勧めします。
カタパルトが多数ある艦なので、その特徴を出せるように水上機を多数搭載しました。
千歳及び、同形艦の千代田は1942末より空母への改装工事が始まったため、搭載機は大戦初戦時に使われた95式水上偵察機としました。
これれはウオーターラインシリーズの共通パーツ(大型艦セット)に1機付属しているので、それらを集めて使用しています。
模型水線長 26.3cm
カタパルトをエッチングに交換
この写真をベースに更に情景写真風に簡単にできる加工をしています。写真の撮影方法、加工方法は情景写真への道1(停泊水上艦)をご覧ください。
アオシマ 1/700 水上機母艦 千歳
Aoshima 1/700 Seaplane Tender Chitose
発売年:2012
同一艦の他社模型:無し
コメント
[…] 千歳型と準同型艦の大型の水上機母艦です。千歳型と大きく異なる点は、①艦首の12cm高射砲が3門あり千歳型よりも強化されている点、②中央の大型甲板が分離している点、③ディーゼル機関なので煙突がない点、です。大型艦でかつ②、③の外観上の特徴のため、横から見ると間延びした印象があります。細かい所では船尾に円筒状のハインマットと言われる、水上機を船を走行させたままで回収できる装置を積んでいるのも特徴です。この装置は実用性に難があり後に外されていますが、瑞穂ではこれを搭載している有名な写真があるのでつけて作りました。 キット自体は2014年のリニューアルのためしっかりした造りになっており、先代のキットでの艦橋横の高射砲の設置が窮屈だった点も解消しています。キット個体差のせいかもしれませんが、逆U字型に船体が歪んでいたためネオジム磁石を船体中央に設置し、歪みを解消しています。 […]