重巡洋艦 鳥海（1942）/ Heavy Cruiser Choukai

重巡洋艦鳥海
Heavy Cruiser Choukai
1/700
フジミ模型
FUJIMI MOKEI

高雄型重巡洋艦の３番艦で摩耶と同型艦ですが、大戦前半の姿を模型化したものです。これも各種モールドが素晴らしくディテールアップの余地はほぼ無い、われわれ素組派にとっては大変ありがたいキットです。

　重巡洋艦にも関わらず鳥海のみ艦載機の作業台が無いです。外観の大きな特徴になっていますが、艦載機運用が煩雑だったのではと余計な心配をしてしまいます。

　鳥海では船体側面の高角砲が全て単装砲ですが、換装の機会が無くこのままの状態のままで1944年末（レイテ沖海戦）で戦没しています。同海戦で戦没した摩耶では12cm高角砲の門数では12門に対し、鳥海４門と同型艦にも関わらず大差あります。

　本級は艦橋が巨大ですが、恐らくはトップヘビーになった問題から続く最上型、利根型では小型の艦橋になっています。しかし時をへて海上自衛隊のイージス艦では似たような巨大な艦橋となり、高雄型、特に後半建造の鳥海、摩耶と似ていると感じます。