マイナー潜水艦のキットです。レジンキットで出るような艦艇ですが、時代を反映して3Dプリンターのキット(ビーバーコーポレーション製)です。3Dプリンターキットは管理人初挑戦です。
YouTubeで3Dプリンターで作製した艦艇模型などを紹介している、<テイコク立体>というチャンネルを視聴することがあります。
そこではインジェクションキットレベル(もしくはそれ以上の)模型が紹介されているので、3Dプリントにも興味をもっていました。
模型の精度はシュノーケルやマストが太いことを除けはまずまずで、インジェクションと並べても違和感がないです。艦側面の水抜き孔などの雰囲気もなかなかです。
このような艦を購入する人はストレート組みでないと無理!という方はいないとおもうので、細線部分は金属線にするのをお勧めします。
インジェクションに比べてパーツが脆(もろ)い点は要注意です。インジェクションのプラがポリスチレンなのに対し、恐らくはUV硬化のアクリル樹脂だと思います。
樹脂構造が3次元架橋のため硬脆(かたもろ)くなります。切り離すときはパーツに力がかからないよう慎重におこないます。
波104は波101型の4番艦です。波101型は大戦末期に作られた輸送用の潜水艦で、陸軍の潜航輸送艇まるゆの海軍版です。
着工は<まるゆ>よりも後のため、10隻のみの完成にとどまっています。戦歴も少ないのですが波104は南鳥島への輸送作戦を成功させています。
同型艦の中でも構造にバリエーションがあります。それらのキットも出ると嬉しいのですが。
模型全長6.2cm
シュノーケル(逆W部分、完全に浮上せずに空気を取り込む装置)を金属線に交換
水中を模した媒体中に沈めていますが、その際にイイ感じに泡が船体にまとわりつきました。意図せずに急速潜航しているような写真にできました。
この展示法の詳細は海中の新表現法もごらんください。
後方は陸軍の輸送用潜水艦まるゆです。波104の方が一回り大きく搭載量も多いです。結局海軍も輸送潜水艦を建造するのなら、最初から陸海軍が協力すればと思ってしまいます。
発売年:2021
同型艦の他社模型:なし この艦艇もインジェクションで出る可能性は低いですね。キットはウオーターライン模型との2隻組になっています。
このほか、水兵フィギャ300体がオマケについています。エッチングパーツと違い、厚みがあるので、アップの情景写真に使えそうです。
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