1942年当時の粟田丸につづいて1943年当時の粟田丸も作りました。これも、下記の本を参考にして、ピットロードの特設水上機母艦、君川丸のキットを改造しています。
船体:戦時輸送船ビジュアルガイド(大日本絵画)、P111同型艦浅香丸の図面
迷彩:世界の舷窓から~七つの海をめぐる模型的艦船史便覧~(大日本絵画)P8
1942との違いは、迷彩塗装と艦尾に魚雷発射管の替わりに水上偵察機を搭載した点です。任務上、水上偵察機が必要でしたが母体となる船が不足しており、改造されたそうです。
迷彩塗装は色のバリエーションは替わっていますが、塗り分けの境界は参考図書の通り部分的に合わせるようにしました。
水上偵察機とカタパルトが加わることで、水上機母艦と特設巡洋艦の中間的な形態を持つ特徴ある艦となりました。
造形的に特徴ある艦なのですが、さすがにインジェクションで発売される可能性はほぼないです。改造のし甲斐があるキットです。
模型水線長 19.1cm
船体改造
ピットロード 1/700 特設水上機母艦 君川丸 W51 改造 特設巡洋艦 粟田丸
PIT-ROAD 1/700 Converted Merchant Seaplane tender Kimikawa maru remodelling into onverted Merchant Cruiser Awata maru
ピットロードの君川丸と同型艦の神川丸 の模型は店頭で見かけなくなってきました。改造ベースとして有用なので商船形状の船にも興味がある方は、購入して損はないと思います。(2020年4月)
ネットでもなくなってきました。アオシマの君川丸の出来が良いので再販の可能性も低いです。
コメント
[…] 特設巡洋艦の中で最も有名な写真が残っている艦です。北方領域で流氷とともに写る、ドイツ戦艦ビスマルクを彷彿とさせる迷彩パターンの写真です。この写真では同型艦の粟田丸と紹介される例が多いです。しかし当サイトでは、参考文献に挙げた“世界の舷窓から”P8の記事に沿って、赤城丸として紹介します。この本で粟田丸は別の迷彩塗装をした艦で紹介されていますが、その迷彩の艦も当サイトでアップしています。 キットは、ピットロードの特設水上機母艦 君川丸を改造して作製しています。同キットは実際よりも約15mm(実艦換算では10.5m)船体が短いです。アオシマから後発で正確な形状の模型が出たため、そのまま君川丸として作るのはお勧めしませんが商船型の船のベースキットとしては貴重です。 独特の迷彩は、マスキングした上でスプレー塗装を3色塗り重ねています。最初は白と黒の部分を筆塗りで作りましたが、どうしても見栄えが悪くスプレー塗装し直しました。グレー1色が多い艦の中では目を引きます。(粟田丸1942)https://mokei358.club/2020/04/12/converted-merchant-cruiser-awata-maru1942/(粟田丸1943)https://mokei358.club/2020/05/23/converted-merchant-cruiser-awata-maru1943/(参考図書)https://mokei358.club/reference/ […]
[…] 赤城丸と同じく、日本郵船A型ベースの特設巡洋艦です。こちらもキスカ島で爆撃を受けている写真でその特徴的な迷彩が明瞭に確認できます。赤城丸とは迷彩が違う事が目を引きますが、艦前部の第2、3番の14cm砲の設置位置も異なります。粟田丸(1943)と本ページでの(1942)との違いは、迷彩塗装と艦橋後に魚雷兵装を持つ点です。1943では魚雷兵装を撤去し水上偵察機を搭載しています。作製の際に参考にした本の”世界の舷窓から”P8によると迷彩の塗り分け部分は一部共通しているそうです。 この艦もピットロードの特設水上機母艦 君川丸を改造して作りました。後発のアオシマ製の君川丸級の出来が良い上、同型艦4隻がすべて発売されている事もあり、ピットロードの君川丸と同型艦の神川丸 の模型は店頭で見かけなくなってきました。改造ベースとして有用なので商船形状の船にも興味がある方は、購入しておいて損はないと思います。(2020年4月) […]