戦時標準船の大型タンカー規格である1TL型の18番船です。
戦時標準船というと粗製濫造の代表のように思いますが1TL型タンカーは船体構造を簡略化したのみで、速力も18ノットと当時建造された船としては相当力が入っていました。
橋立丸は戦時中に完成した最後の1TL型で竣工は1944年10月でした。本来の目的である南方からの石油運搬は1度のみ成功し、2航海目で損傷したまま終戦を迎えました。
タンカーは敵の重要目標だったためことごとく撃沈され戦後まで残存した艦はわずかでした。橋立丸が石油輸送に成功した船団では陸軍タンカーの音羽山丸が米潜水艦に撃沈されています。
模型はフジミの川崎型タンカーからの改造です。川崎型にくらべ艦橋前面が平面で、艦橋より前のキャットウオークもないなど簡易化されています。
艦尾付近の煙突やその周辺も川崎型とは違いますが、作製のお供(資料紹介)にある戦時輸送船ビジュアルガイド2中のP52の模型を見よう見まねで作っています。
戦時標準船は煙突が細いことも特徴ですが、これはアオシマの給油艦速吸から持ってきました。速吸を同型艦の風早に改造した際に余ったパーツですが、良い流用先になりました。
模型水線長 20.5cm
船体改造
フジミ模型 1/700 特設給油艦 日栄丸 (東邦丸)改造 橋立丸
Fujimi mokei 1/700 Converted Merchant Tanker NIchiei maru (Toho maru) remodeling into Hashidate maru
発売年:2010
同型艦の他社模型:無し
特11-特17まで、説明書は違いますがキット内容としては同一です。作りたい船に大きなこだわり無ければ、安価なものを選ぶのも手です。