戦艦として竣工する予定でしたが、ワシントン海軍軍縮条約に基づき、航空母艦に改装されました。空母は搭載機を発艦しやすくする等の理由で高速が必要です。そのため、空母改装のベースとしては砲力重視の戦艦よりも速度重視の巡洋戦艦の方が適しています。
しかし、空母への改装予定であった建造中の巡洋戦艦天城(赤城の同型艦)が関東大震災で損傷したため、廃艦予定であった、建造中の戦艦加賀が空母に改造されました。
実際に模型を作ると船幅が太く戦艦の名残があることが良く解ります。最大速度が赤城の31ノットに対して27ノットと低速であり、艦尾側面の14cm砲が赤城6門に対し10門と強力なのも戦艦から引き継いだ特徴でしょう。
赤城同様に艦側面が空母としては異様に高く、これが移動要塞、浮かべる城のような雰囲気で格好いいです。多段空母の形態を経由したからこその形状と思われます。
そのため、蒼龍以降の空母ではこのような形状をしていません。キットでは船体左舷、右舷を張り合わせる組み立て方になっており、この複雑な形の艦側面が少ない部品で再現できています。
このキットは第一航空戦隊という赤城とのセット企画品を購入したものです。それぞれ単艦で買うよりもお得なので見つけた場合は購入をお勧めします。ネットではもう売っていないようです。
模型水線長32.9cm
完全素組
艦載機はフジミの別売り品を追加搭載しています。大型空母なのでたくさん載せたいところです。
フジミ模型 1/700 航空母艦 加賀
Fujimi 1/700 Aircraft Carrier Kaga
発売年:2011
同一艦の他社模型(発売年): ハセガワ(2014)