樫野(1941)で紹介した、戦艦武蔵の主砲運搬という給兵艦の任務を終えた後の姿です。輸送艦として行動した際を模型化したものです。
1941と異なる点は、武蔵の主砲部品を運搬するための船倉開口部の上部を覆っていたキャンバスを、汎用輸送船的なハッチに交換した点です。
主砲の各部品を運搬するための船倉が上面の大面積を占めるので、この変更のみで大分異なった印象を受けます。
通常の輸送船に近い外観にはなりましたが、船倉の配置が特殊な上、クレーンが多い点が特徴で特務艦らしさが出ています。
重量物を持ち上げられるクレーンがあれば、荷揚げの設備がない港への輸送が可能となるため重宝されたと思います。
樫野は給兵艦時の1941がリリースされたしばらく後に、輸送船時の1942版が出ました。私が購入した1942版では給兵艦時代(1941)のキャンバス部品も付属したコンパチブルキットでした。
1941年版のパーツ内容は不明ですが、1942年状態を再現できるパーツがない可能性もあります。購入するならば1942版をお勧めします。
この模型は1941で紹介した模型のキャンバス部分を交換し、ウエザリングをすこし強くしたものです。そのため、ビフォアアフターのように2隻並べることはできません。
サイト充実のためなので悪しからずご了承ください。
模型水線間長 19.4cm
完全素組
ピットロード 1/700 給兵艦 樫野
PIT-ROAD 1/700 Special Cargo ship Kashino
発売年:2014
同型艦の他社模型:無し
船倉のカバーを鋼鉄製に交換した輸送船時の模型が樫野1942です。この模型にも砲塔輸送時に使ったキャンバス製のカバーも入っておりここで紹介の1941も選択、作製できます。
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ピットロード 1/700 W177 日本海軍 給兵艦 樫野 1942
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海軍の命運をかけた46cm砲を安全に輸送するため、船底が3重構造になっていたそうです。豪華なつくりでしたが、1942年に米潜に撃沈されています。
米潜水艦の攻撃力の高さがわかる事例だと思います。