大戦末期の輸送船的な運用時の秋津洲(ピットロード製)はすでに紹介済みですが、こちらは竣工直後に飛行艇母艦として使われている時期の模型です。
特設艦艇の報国丸とならぶ派手な迷彩塗装が有名です。キットには迷彩のデカールが入っていますが表面光沢があり実感を損なう上、長期的には退色するので塗装にしています。
欺瞞波の部分以外は直線のパターンのため、空母の迷彩に比べると簡単なマスキングで行けます。
ただ、斑点部分はマスキングできる大きさではないので、爪楊枝の先を少し切断し丸ハンコのように色を載せることを繰りかえしました。しかし丸が大きくなりイマイチでした。
他の日本の艦ではこうしたパターンはないため練習はあきらめ妥協しました。
後発の分だけ、ピットロード製よりもモールドなどの精度が高い良作です。艦の形状が似ている香取型練習巡洋艦と並べてもおもしろいとおもいます。オマケパーツには魚雷艇も1隻付属しています。
模型水線長16.1cm
マスト一部を金属線に交換
この時代の秋津洲は飛行艇とのコラボ写真にしたくなります。2式大艇、97式大艇共ピットロード製の模型と併せて2機づつあります。
通常、一つの部隊では同じ航空機を扱うはずなので、それぞれの飛行艇は別写真に収めました。非常に大きな機体で見栄えがいいです。
ただ2式大艇は167機、97式大艇でも179機と生産機数が少ないので、実戦でのこのようなシーンは少なかったと思います。
同じ飛行艇である米海軍PBYカタリナは諸性能は劣るものの総生産数は3300機以上と約10倍で、生産力、運用力の歴然とした差を感じます。
10年ほど前に神戸大学に出張した際、すぐ近くで新明和工業の飛行艇が試運転しているのを見たことあります。遠目には2式大艇そっくりで感動しました。当時はスマホではないため写真が残っておらず残念です。
ピットロード 1/700 水上機母艦 秋津洲
PIT-ROAD 1/700 Seaplane Tender Akitsushima
発売年:2017
同型艦の他社模型(発売年):ピットロード(2005)
ピットロードからはフルハル部品を追加したモデルが2018年に発売されています。