秋月型の中では唯一角型の艦橋を持つ艦です。これは、損傷の際に簡易型の設計図面に基づき修理されたため、もしくは建造中の改秋月型の艦橋含む艦首を移植したためと言われています(所説あり)。
戦時急造型になると丸型から加工に時間がかからない角型に変わることがあります。煙突や対空機関砲の設置台(スポンソン)等です。
大戦末期に竣工した改秋月型(冬月型、満月型)各艦にも角型艦橋の艦はないので、本艦のみが角型艦橋を持つ艦となりました。キットはその特徴が良くでており、他の秋月型と並べても目立ちます。
また、秋月型自体が新鋭軽巡のような近代的シルエットを持ち、前後の背負い式に搭載された主砲塔が目を引きますが、ピットロード製の秋月型は長10cm主砲の造形がとにかく格好よいです。
正確には艦首も急造の形状になっていますが、船体は共通なのでそこまでは再現できていません。ここを変更するのは大手術なのでそのままにしています。
坊ノ岬沖海戦(いわゆる大和特攻)を辛くも生き延びた後、戦後は北九州港の防波堤として使用されました。
管理人の単身赴任先である福島県いわき市の小名浜港にも駆逐艦(澤風、汐風)が防波堤として使用されております。このような港は数少なく大変貴重です。北九州港も訪問してみたいです。
模型水線長 18.5cm
マストを金属線に交換
ピットロード1/700 駆逐艦 涼月 W85
PIT-ROAD 1/700 Destroyer Suzutuki
(2024/5現在、残念ながら絶版のようです。再販希望!)
発売年:2006
同一艦の他社模型:アオシマ(1995)、フジミ(2010)
角型の艦橋を持つ模型は、アオシマから2005年に限定版が発売されていました。それ以外は通常の円筒状の艦橋の模型です。フジミからも2021年現在、秋月型はでてますが、涼月は発売されていません。
<Amazon>(絶番なのでプレミアム価格です)
SkyWave ピットロード 1:700 駆逐艦涼月(日本海軍秋月型駆逐艦)1945