1944年末まで活躍した陸軍徴用の輸送船です。当然のことながら市販キットはなく、給糧艦間宮から改造しました。世界の舷窓からのP108に間宮からの改造方法が掲載されており、これを参考にしました。
間宮のインジェクションキットは艦コレブームの恩恵で発売されたもので、細くて高い1本煙突が特徴的な大正時代の輸送船の姿を現した貴重なキットです。
この模型のベースキットであるアオシマ版は乾舷が低すぎる印象がありますが、満載状態の輸送船には丁度良い高さです。
改造なので一定の手間がかかるにせよ、輸送船にも興味がある私にとっては大変ありがたいキットです。
モールドの密度も高く最近の軍艦のモデルと並べても引けをとりません。甲板はモールドが精密すぎ改造しにくいので、思い切ってエバーグリンの1/700木甲板ライクなモールドが彫られたプラバンと交換しています。
実際の任務として軍用車両の運搬記録があるので、ピットロードの本土防空戦のオマケについている日本の軍用車両3種(トラック、燃料輸送車、エンジン起動車)を載せています。
このキットはパーツ面積の大部分を(私には不要な)B29が占めるのですが、それ以外の模型の幅を広げられるオマケ要素(1式/3式中戦車(選択式)、特三式内火艇等)が秀逸で、使い勝手の良いキットです。
模型水線長20.7cm
船体改造
アオシマ 1/700 給糧艦 間宮 改造 はわい丸
AOSHIMA 1/700 Store Ship Mamiya remodeling into Hawai-maru
発売年:2015
同型艦の他社模型(発売年):ピットロード(2014)
間宮の模型のデーターです。ピットロード製は珍しく船体が一体成型されたフルハル専用模型です。それにしても戦闘艦艇ではない間宮が複数のメーカーから選べるのは贅沢な事です。