艦艇模型の反り(そり)矯正

ウオーターライン模型の反り矯正法

ネオジム磁石が入らない1/700小型艦艇模型での反り矯正法

 潜水艦や海防艦の小型艦艇では強力ネオジム磁石の厚みがあり過ぎて入らなくなります。(一部問題解消済み。前ページ参照ください。2021/02)。

 この場合は薄いナット類を船体側に入れて、固定する台側に磁石を入れる方法を紹介していました。

 しかし、この方法では展示台など磁石を設置しやすい台に載せる場合は良いのですが、写真撮影など鉄板を下に敷いた海面版の場合には使えません。

 そのため、シート状の磁石を使う方法に改良しました。(2021/6追記)

 シート状磁石はこれまた100均で売っています。ネオジム磁石よりも大分磁力が弱いので、なるべく大面積で設置し磁力をカバーするようにします。

 シート状なので形状はハサミで切ることで簡単に合わせられます。艦首には6mm磁石を使っています。

上)第19号型掃海艇、下)平島型敷設艇 (小艦艇セット、タミヤ)
磁石使用前 Before 船体前後が浮いています
磁石使用後 After 浮きは大分低減しました。

 面積で稼ぐとそれなりに機能してくれます。ただ、磁石の高さを船体と面一に合わせるのはしっかり行わないと磁力が急に弱くなります。ネオジムより磁力が弱いので特にご注意ください。

以下の記事は、従来から掲載してた金属ナットを使用する方法です。

 前ページで紹介した6mm径の磁石の厚みは約3mmです。従って、これよりも薄い鉄製のナットを使います。

 私が使用しているのは六角ナットではM2.6、M3.0、四角板ナットではM3.0、M4.0です。厚みの序列は、薄い方から

 四角板ナットM3.0 < 同M4.0 < 六角ナットM2.6 < 同M3.0 < 6mm径磁石

 です。ちなみに以前は四角のナットがあるのは知りませんでした。磁石が入らない原因が厚みだけであれば四角板ナットの方が良いです。面積が広く磁石での接着力が強くできるためです。

 また海防艦、駆逐艦のように艦尾部分が薄い一方、艦首部分が厚く磁石を入れるスペースがあったとしても艦尾にナットを入れた場合は艦首も磁石ではなく鉄にした方が良いです。

 艦首だけ磁石でもほとんど意味がないです。

1/700艦艇模型(ウオーターライン)での反り矯正方法の解説。小型艦の場合
前後が浮き上がる歪みがあります
1/700艦艇模型(ウオーターライン)での反り矯正方法の解説。小型艦の場合
左より厚みが小さい順に 四角板ナットM3.0 < 同M4.0 < 六角ナットM2.6 < 同M3.0 < 6mm径磁石
1/700艦艇模型(ウオーターライン)での反り矯正方法の解説。小型艦の場合
リューターで穴を空けて、ナットを入れています

 写真は伊171(ハセガワ)の模型ですが、乾舷が非常に低い(船体が薄い)ため磁石が垂直方向にはみ出してしまいます。この例では六角ナットM2.6を使っています。

 台座側は6mm径の磁石を埋め込みます。船体のナットの位置に合わせて木にドリルで穴を空けて磁石を埋め込むだけです。

1/700艦艇模型(ウオーターライン)での反り矯正方法の解説。小型艦の場合
6mm径磁石を木に埋め込む
1/700艦艇模型(ウオーターライン)での反り矯正方法の解説。小型艦の場合
1/700艦艇模型(ウオーターライン)での反り矯正方法の解説。小型艦の場合
改善はされていますが、もう一工夫といった所です

 台座に固定するときはこれで問題ないのですがこれでは、写真を撮るときに歪みを矯正できません。シート状の磁石等はありますがそれでは磁力が不足し歪みを矯正できないです。

 従って、写真撮影用の大きな板に磁石を埋め込む方法を試行中です。

 再掲 2021/2更新、セリアで見つけた長方形薄型のネオジム磁石を活用すると、駆逐艦、海防艦には対応できることが解りました。前ページを参照ください。残るは潜水艦です。

 2021/6更新、シート磁石を使う方法を追記しました。

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