一見地味なビフォアーアフターですが艦艇ファンには有名な案件です。最上型は軍縮条約を逃れるため15.5cm砲を搭載し軽巡洋艦として竣工しました。
他の軽巡洋艦同様に河川の名称になっているのはそのためです。しかし、実際には軽巡上限の1万トンを超えた排水量を持つ隠れ重巡洋艦で、条約失効後にすぐに20cm砲に換装する予定でした。
友鶴事件などの影響もあり。4番艦である熊野は竣工が1937年でした。これは軽巡として建造した制約であったロンドン軍縮条約失効の1936年よりも遅いです。
そのため、1939年には当初予定の20cm連装砲に換装されたため、竣工時の15.5cm三連装砲塔を搭載していた時期はわずか2年だけでした。
主砲の換装に目が行きますが、艦橋上部には新たに防空指揮所が設けられています。主砲換装後、最終状態であるレイテ沖海戦時には他の重巡同様に25mm機関銃が多数配置されています。
しかし、この時代の資料は少なく特に単装機関銃の配置位置はわかりにくいです。
熊野はレイテ沖海戦で損傷後、日本に帰投するために奮闘しましたが最終的には撃沈されています。そのため、ここには紹介できていない1944状態にも興味が湧いています。
模型水線長 28.8cm
後方の1937がタミヤ、前方の1942がフジミ製です。両社の設計の違いがよくわかります。
タミヤ 1/700 軽巡洋艦 熊野 (1937)
フジミ模型 1/700 重巡洋艦 熊野(1942)
Fujimi mokei 1/700 Light Cruiser Kumano (1937)
Fujimi mokei 1/700 Heavy Cruiser Kumano (1942)
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