かなりマニアックなビフォアーアフターです。これを紹介できるモデラーは少ないと思い採用しました。
元ネタは資料紹介に掲載した世界の舷窓からに掲載の模型です。
一見すると迷彩パターンの差に目が行きます。しかし、ビフォアーでは53cm連装魚雷発射管2門を装備しているのに対し、アフターでは魚雷発射管を撤去して航空兵装を搭載しています。
そのため、迷彩+装備変更というビフォアーアフターにはうってつけの艦艇です。
粟田丸を含む郵船A型ベースの特設巡洋艦は、漁船を改造した哨戒艦の指揮艦的な運用がされていました。そのため、水上偵察機搭載の要望があり改造されたそうです。
また迷彩塗装パターンは変更されてはいますが、一部の境界線位置は引き継がれたとの説に基づき同じ位置にした部分もあります。
ビフォアーの3色迷彩状態は北方海域で爆撃を受けている写真を見たことがあります。しかし、2色迷彩の方は実際の写真を見たことはないです。
ちなみに、ドイツ海軍の戦艦ビスマルクに酷似した、白黒の細い帯による迷彩パターンの特設巡洋艦の写真が粟田丸として紹介される例もあります。
しかし、参考資料の考察に乗っかり今回紹介の艦艇を粟田丸としました。
模型水線長 27.0cm
ピットロード 1/700 特設水上機母艦 君川丸 W51 改造 特設巡洋艦 粟田丸
PIT-ROAD 1/700 Converted Merchant Seaplane tender Kimikawa maru remodelling into onverted Merchant Cruiser Awata maru
ネットでも見なくなってきました(2024年8月)。アオシマの君川丸の出来が良いので再販の可能性も低いです。
<Amazon>
ピットロード 1/700 日本海軍 特設水上機母艦 君川丸 W51