架空駆逐艦 睦月改 / Fiction Destroyer Mutsuki-kai

架空駆逐艦 睦月改 Destroyer Mutsuki-kai 1/700 ハセガワ  架空艦 / Fiction ships
架空駆逐艦 睦月改
Destroyer Mutsuki-kai
1/700
ハセガワ 

 睦月型駆逐艦は大戦時には旧式化していましたが、より古い峯風型神風型が後方での護衛任務が多かったのに対し、前線近くでの活動がメインでした。そのため大戦では全12隻が戦没しました。

 大戦後半は新型の艦隊型駆逐艦も船団護衛に転用されるほどに護衛艦艇がひっ迫しました。究極の艦隊駆逐艦である島風も1944末に船団護衛中に撃沈されています。

 睦月型を船団護衛で運用する際の問題の一つは、主砲が対艦戦闘に特化した平射砲である点です。海防艦(護衛艦)でも択捉型までは睦月型と同型の主砲でしたが、建造中の択捉型を改造した御蔵型では高射砲に変更されています。

 大戦後半まで残存した睦月型では最後まで高射砲に換装されませんでした。しかしwikiでの睦月型解説によると、主砲を高射砲に変更する計画はあったとされています。

 今回はこの状態を架空艦としてみました。主砲は4門の平射砲を3門の高射砲に変更しました。また、魚雷発射管は半分にし予備魚雷も撤去しました。艦尾の対潜兵器は増設し、25mm機銃も増設しました。

 1944当時によくありそうな改造です。1944年初めまで残存していた睦月型は5隻(卯月、皐月、水無月、文月、夕月)あったので、これらは本当にこのように改造される可能性はあったと思います。

 ベースはハセガワの三日月です。このキットは全体のシルエットが良く、角型の艦橋が大戦末期的にみえます。モールドもあっさりで改造用には非常に良いキットです。

 海防艦は竣工数は多いですが速度が遅く、敵浮上潜水艦を追尾できなかったそうです。駆逐艦ならば旧式でも潜水艦よりは高速です。一船団に1隻このような艦を配置できれば船団攻撃後の敵潜水艦を追撃でき、有用な艦になったと思います。

 睦月型は空襲により撃沈された艦が多かったので、大戦中期までにこうした改造がされていれば、戦争を生き抜いた艦もあったのではと考えてしまいました。

架空駆逐艦 睦月改
Destroyer Mutsuki-kai
1/700
ハセガワ 

模型水線長 16.8cm
改造点  撤去: 12cm平射砲4門撤去、3連装魚雷発射管12cm
     搭載: 高射砲3門、爆雷投射基、25mm機関砲、22号電探
想定時期:1944
マストを金属線に交換

架空駆逐艦 睦月改
Destroyer Mutsuki-kai
1/700
ハセガワ 
架空駆逐艦 睦月改
Destroyer Mutsuki-kai
1/700
ハセガワ 
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Destroyer Mutsuki-kai
1/700
ハセガワ 
架空駆逐艦 睦月改
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1/700
ハセガワ 
架空駆逐艦 睦月改
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ハセガワ 
架空駆逐艦 睦月改
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1/700
ハセガワ 

ハセガワ 1/700 駆逐艦 三日月 改造
Base kit HASEGAWA 1/700 Destroyer Mikaduki

発売年:1980年

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架空駆逐艦 睦月改
Destroyer Mutsuki-kai
1/700
ハセガワ 
ローアングルだと主砲の変更が目立ちます。
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