架空水上機母艦 秋津洲改 / Fiction Seaplane tender Akitsushima-kai

　本HPでは水上機母艦秋津洲は迷彩塗装で有名な1942年版の他に、大戦末期に輸送船として使用されていた状態の1944年版を紹介しています。

　今回紹介するのは、水上機用の母艦として改装された架空艦です。
　
　戦局的には1943年後半から、敵潜水艦による輸送路の攻撃が増え、多数の輸送船が被害を受けています。潜水艦への対処法はいろいろありますが、日中ならは対潜哨戒機を船団上空を飛ばすのが有効です。

　日本海軍はこの任務に適した零式三座水上偵察機を保有していましたが、いかんせん運用に適した艦艇が少なく船団護衛に十分に活用できたとは言えないです。

　2022夏に発刊の＜世界の傑作機＞は零式三座偵察機でした。この本によると、運用は水上機母艦の他は、飛行場建設ができない離島基地がメインで、対潜哨戒としては効率が悪かったようです。

　輸送船団を直衛したいところですが、軽巡洋艦には少数機しか搭載できません。多数運用できる水上機母艦は特設艦艇含めてわずかな隻数しかないです。

　今回のコンセプトは、安価に隻数を建造できてかつ、6機以上の水偵（3機×２チーム）を運用できる小型の水上機母艦です。

　と、いろいろ設定を書きましたが、実際の所複数購入していたピットロ―ドの秋津洲の使いみちが、アオシマの秋津洲の購入によりなくなったため、転用したというのが正直な所です。

　改装としては、後部甲板部分にアオシマの特設水上機母艦（聖川丸）の飛行甲板を載せただけであとは、殆どストレートに作っています。改造といは言っても自作パーツがないので、簡単に完成です。

　特徴ある巨大な艦尾のクレーンは、飛行艇もつり上げられる秋津洲独特の装備です。そのため通常の水上機にはオーバースペックです。

　しかし、この模型で設置した理由は、秋津洲の2番艦を建造中に設計変更した設定にしたこと、クレーンは荷役設備がない港湾で役に立ったとの実史によります。