多摩といえば冬季迷彩を思い浮かべるほど印象的な写真が残っています。タミヤ製模型の箱絵ではその写真がモデルです。この模型を作りたいとの購買意欲を持たせる臨場感のある絵です。
写真からの印象では広範囲に白色が塗られた感がありますが、実際は白色部は船体、艦橋、煙突のごく一部で効率の良い迷彩です。この状態は1942年初頭の冬季間のみだったそうです。
船体の白部分はマスキング塗装です。煙突、艦橋は細い筆での手塗り後、クレオス半光沢のスプレー塗装で表面を均一化しました。
箱絵モデルの左弦正面からの写真の他に、右弦からの写真も不鮮明ながら残っているそうです。この情報が掲載されている、作製のお供で紹介の<世界の舷窓からP7>を参考にして右弦を塗装しました。
左弦よりも白の面積が広いですが、これなら遠方写真でも判るので信ぴょう性は高いと思います。
後部の魚雷発射管用の開口部はキャンパスで覆われた設定とし、ここを塞ぐ部品をつけています。上で紹介の有名な写真でも塞がれた状態です。
この部品はフジミの艦NEXTシリーズの多摩に同梱されたパーツです。
パーツは真っ白なので、本艦の迷彩に使った白系色(フラットホワイト+艦艇色少量)を上から塗装しました。それでも、下地の影響を受けて白が強めに出ています。
迷彩塗装の詳細は冬季迷彩艦艇の作製法もご覧ください。
模型水線長 22.5cm
マストを金属線に交換、カタパルトをエッチングパーツに交換
タミヤ 1/700 軽巡洋艦 多摩
TAMIYA 1/700 Light Cruiser Tama
発売年:1973 (半世紀前の模型とは思えない良作です)
同型艦の他社模型(発売年):なし
フジミ製多摩は1944のレイテ島沖海戦の状態です。レーダー、主砲配置、カタパルト有無などが異なります。
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タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ 多摩