砲艦橋立型の2番艦です。砲艦とは海洋ではなく河川での運用を目的とした艦で、小型で喫水が浅いことが特徴です。
その中でも橋立型は大型の砲艦に属しており、1944年以降の護衛艦不足の時期には外洋での護衛任務にも使われました。
有名な対馬丸が撃沈された際の船団護衛も務めていましたが、外洋を航海できるとは言え河川用の艦艇を護衛に着けざるを得ない所が当時の厳しさを物語っています。(詳細は戦時輸送船ビジュアルガイドのP28に詳しいです。)
大戦を生き延びた後、中華民国、中華人民共和国に接収され1979年まで使用されていた長命の艦でした。
キットは2013年にアオシマから出たものです。2011年より砲艦の模型が出てきてその最後を飾る品です。砲艦自体がマイナーな分野なのでよく模型化されたと思います。小型艦特有の艦橋が大きいデフォルメされたような外観が特徴です。
大戦末期に海上護衛もした関係で機銃、レーダーに加え、砲艦としては使用することはない対潜兵装まで搭載された姿をしています。
大戦前の揚子江で行動している白色の塗装時の姿が最も砲艦らしいので、その時期の模型も作りたくなるアイテムです。
模型水線間長11.4cm
マストを金属線に交換
アオシマ 1/700 砲艦 宇治(1945)
Aoshima 1/700 Gunboat Uji
発売年:2013
同型艦の他社模型:無し