工作艦というカテゴリーに所属する艦で、同型艦はありません。直接戦闘に参加することは無いですが、損傷した味方艦を修繕する工場的な機能がある艦です。
戦争の遂行に極めて重要な艦で、米国の攻撃目標として高優先だったそうです。戦中はほぼトラック島にあり、休む間もなく多数の損傷艦の修繕に活躍しましたが、1944年に空襲を受け戦没しています。
このような特殊な用途を持つ艦のため外観的にも特徴が多いです。高度な工作機械類を多く船内に設置しているためか乾舷が高く、クレーン類も林立しており一目で特殊な艦であることが判ります。
一方、武装は艦首と艦尾の高射砲のみです。直接の戦闘に関わる艦ではないので、これらの高射砲を使う時点でこの艦にとっては末期的状況ではあります。
アオシマの模型はこれらの特徴をよくとらえた好キットです。エッチングパーツはなるべく使わない主義なので、このキットでも使用していませんが、明石に限ってはクレーンのエッチングパーツを使った方が良かったかもしれません。
同型艦もないマイナーな艦がピットロードからも発売されており、選択肢があることは大変ありがたいです。
模型水線間長22.1cm
マストを金属線に交換
アオシマ 1/700 工作艦 明石(1943)
Aoshima 1/700 Repair Ship Akashi
発売年:2018
同型艦の他社模型(発売年):ピットロード(1996年)