
金剛型は太平洋戦争時に参戦した戦艦の中では最古参です。同時期での同型各艦の模型は充実しています。
しかし、この模型は1914年の金剛竣工時の姿を模型化したもので、第一次世界大戦にはこの状態で参戦しています。
ウオーターラインシリーズの場合は1940年代の模型が主流でそれ以前の模型は数えるほどしかありません(アオシマの長門1927屈曲煙突や、ハセガワの三段空母赤城、等です)。
一方、日露戦争時代の艦船を発売しているシールズモデルは1900年付近の模型が多いです。従って、これは1900年~1930年のインジェクションキット空白時期の艦を模型化した貴重なキットです。
カジカ(KAJIKA)モデルという海外(おそらく中国)メーカーの模型で、ロゴが謎の魚的な生物(鰍:カジカ??)の横顔になっており怪しさ満点です。しかし模型は一級品です。
国内メーカー品とそん色なくマストや15cm副砲砲身の細さに至っては国内メーカーを凌ぐ出来です。組み立てにくい点は無く、成形も組み立てに配慮した設計になってます。
砲戦距離の増大や航空機の脅威により戦艦の構造はどんどん複雑化していきますが、その前のシンプルな姿が楽しめます。
正確には巡洋戦艦に分類される艦ですが、竣工時の金剛型以外に巡洋戦艦を作る見込みがないので戦艦のカテゴリに入れています。ご了承ください。

模型水線間長 30.5cm
完全素組






カジカ 1/700 巡洋戦艦 金剛 (1914)
Kajika 1/700 Battleship Kongo
発売年:2017
同型艦の他社模型:無し
昭和期の金剛の模型はいくつかありますが、大正期の模型は他にはないです。この時代の金剛型4隻(金剛、比叡、榛名、霧島)が全て発売されています。ありがたいことです。
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カジカ 1/700 日本海軍 超弩級巡洋戦艦 金剛 1914年 プラモデル KJKKM70001