給油艦 足摺（1943）/ Tanker Ashizuri

　機動部隊に随伴して航空機用ガソリン（軽質油）を供給する用途で作られた給油艦（タンカー）です。前後２基の高射砲や艦橋の形状より軍艦色が強く、川崎型等の一般の給油艦とは異なる特徴を持ちます。

　しかし就役が遅かったため想定の用途に使われる機会に恵まれず、通常のタンカー同様に南方からの石油輸送に使われました。

　給油先の艦との衝突防止に使われるブイなどの艦隊随伴用タンカー独特の設備に加え、輸送船的な船倉ハッチやクレーンなど、帝国海軍お得意の多用途艦的な特徴もあります。

　このような複雑な装備を持ちますが、キットでは船体構造物の一体成型のため部品数が少なくあっという間に完成します。

　ピットロード製なのでウオーターラインシリーズではありませんが同シリーズに似たな作り易さでした。

　この艦もかなりマイナーですが艦これとは関係ないです。航空機を搭載できるように改造された給油艦の速吸は例外ですが、さすがに他の給油艦の艦これキャラはでていないようです（2020現在）。

　にもかかわらずマイナー艦も模型化してくれるピットロードさんに感謝です。

　日米開戦の理由の一つが米国からの石油禁輸であったことを考えると国家戦略的には給油艦は超重要です。だからという訳ではありませんが管理人は本艦ふくめ給油艦をけっこう作っています。