金剛型の2番艦です。比叡は1942年には撃沈されているので、対空機銃などが増設されていません。そのため、過去の模型ではあっさりした造形になっていました。しかし、最新のフジミスタンダードで模型化されたため戦艦らしい高密度なディテールが楽しめます。
金剛型4隻の中では本艦のみが艦橋の形が大きく異なります。これは、本艦のみがワシントン海軍軍縮条約の影響を受け、練習戦艦の時期を経由した後、同条約切れに伴い他の3艦とは異なるスケジュールで改装されたためです。
この精度にするために艦橋組み立てには多数の部品を積み重ねていくのですが、その際、前後左右の全周方向から見て、積層がずれていないか確認した方が良いです。精密キットだけにゆがみが発生するリスクがあります。
この改装では大和型建造のテストとしての側面もあり、外観では艦橋が大和型類似の塔型構造が採用されています。当サイトの大和型の模型ともこうした視点で見比べてみてください。
模型水線間長 31.5cm
カタパルトをエッチングパーツに交換
最後の写真は情景写真風に撮影したものです。撮影、加工方法は情景写真への道1(停泊水上艦)をご覧ください。簡単な加工でそれっぽく見えるのは高精度模型だからこそです。
情景風写真として撮影しなおした分を一部加工して、ギャラリー比叡としてアップしました。こちらもご覧ください。
フジミ模型 1/700 戦艦 比叡 (1941)
Fujimi 1/700 Battleship Hiei
発売年:2010
同一艦の他社模型(発売年):ハセガワ(1994)、フジミ(2019)
フジミからは艦NEXTシリーズとしてフルハルタイプの模型も2019年に出ています。ウオーターライン派か、フルハル派かで選択すると良いかと。