阿賀野型４番艦です。阿賀野型軽巡洋艦ではタミヤの阿賀野、矢矧が1970年代から傑作キットとして流通しており私も作ったことがあります。
しかし、2015年にフジミから阿賀野型が出たことで最新の精密キットで阿賀野型の４隻全艦が揃いました。早速、過去に模型化されていなかった能代、酒匂を作製しました。
本キットでは煙突周りや、主砲のディテールの密度が非常に高く、精密感が高いです。下の写真を参照ください。完全に素組でこの精密度です。
矢矧、酒匂の選択式キットですが 説明書は別になっているので組み立てが間違えにくい配慮がされています。
タミヤ製もつくり易い割には精密感がある良いキットではありますが、さすがに４０年の差は大きいです。
実艦の竣工は1944年末のため海戦に参加する機会はありませんでした。この時期に渇望されていた対潜、対空能力が高い護衛艦ではなく対艦用のバリバリの水雷戦隊の旗艦用途だったためです。
阿賀野型１隻の予算で練習巡洋艦香取型が3隻建造できたそうですが、これが丙型や丁型の護衛艦なら何隻できたのでしょうかね、とか考えさせられる艦です。（酒匂のせいではないですが）
竣工後、訓練部隊である第１１水雷戦隊の旗艦として訓練に従事しましたが大戦末期は燃料不足で動くこともままならなかったそうです。
旧乗員の手記によると、B29との対空戦闘（戦果無し）が唯一の実戦だったそうです。水上偵察機も搭載する機会はなかったはずですが、模型ばえの点から搭載しました。
模型水線間長 24.5cm
完全素組
フジミ模型 1/700 軽巡洋艦 矢矧 / 酒匂 特92
FUJIMI MOKEI 1/700 Light Cruiser Yahagi / Sakawa
発売年：（2015年）
同一艦の他社模型：無し。フジミから矢矧との選択式ではないフルハルモデルも最近発売されています。フルハル派の方はそちらを選択するのも良いと思います。
＜Amazon＞
フジミ模型 1/700 特シリーズ No.92 日本海軍軽巡洋艦 矢矧 1944 / 酒匂 (選択式キット) プラモデル 特92
